訪問看護の知識
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訪問看護師に必要な資格は?おすすめの役立つ資格・研修も一覧で解説

訪問看護師に必要な資格は正看護師の免許で、訪問看護のための特別な資格や認定は必要ありません。一方で、在宅での看護に役立つ資格や研修は数多くあり、どの資格を選べばいいか迷う方もいるのではないでしょうか。
本記事では、訪問看護で働くのに必要な資格の詳細と、現場で役立つ資格・研修の特徴や取得の条件を一覧で紹介します。訪問看護への転職を考えている方や、訪問看護師としてスキルアップを目指したい方は参考にしてください。
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訪問看護で働くのに必要な資格は?

訪問看護師として働くために必要な資格は、正看護師の国家資格です。訪問看護のための特別な資格や認定は必要なく、病院で働く看護師と同じ免許で働くことができます。
准看護師の資格でも訪問看護で働くことはできますが、業務にはいくつかの制約があります。訪問して看護を行うことはできますが、報告書などの作成や、24時間対応体制の連絡相談担当者(オンコール)は、原則として保健師または看護師でなければならないと定められています。
こうした理由から、准看護師を募集していない事業所も多いです。
また、訪問時の移動に車を使っている事業所では、運転免許証が必須になります。移動手段は地域や事業所によって車・バイク・自転車などさまざまなので、応募前に確認しておきましょう。
資格ではありませんが、多くの訪問看護ステーションでは一定以上の臨床経験を応募条件としています。訪問看護では基本的に一人で利用者さまの自宅に伺うことから、一通りの看護技術と状況に合わせて判断する力が求められるからです。大体3年以上を目安にしているステーションが多く見られます。
訪問看護師になるまでの流れや訪問看護師に求められる能力については、以下の記事で解説しています。
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訪問看護師になるには?必要な資格・経験と求められる能力を解説
訪問看護に役立つ資格・研修一覧
訪問看護の現場で役立つ主な資格・研修と、取得条件を一覧にまとめました。
| 資格・研修名 | 認定・実施団体 | 主な受講・受験の条件 | 更新 |
|---|---|---|---|
| 認定看護師 | 日本看護協会 | 実務経験5年以上(うち認定分野3年以上) 教育課程の修了 認定審査 | 5年 |
| 専門看護師 | 日本看護協会 | 実務経験5年以上(うち認定分野3年以上) 看護系大学院の修士課程修了・所定の単位取得 認定審査 | 5年 |
| 特定行為研修 | 指定の研修機関 | 看護師免許 指定研修機関での研修の受講・修了 | なし |
| ケアマネジャー | 都道府県 | 看護師などの実務経験5年以上 (従事日数900日以上) 試験合格・実務研修の修了 | 5年 ※廃止予定 |
| 認知症ケア専門士 | 日本認知症ケア学会 | 認知症ケアの実務経験3年以上 第1次・2次試験の合格 | 5年 |
| 終末期ケア専門士 | 日本終末期ケア協会 | 看護師などの実務経験2年以上 試験の合格 | 5年 |
| 在宅看護指導士 | 全国在宅医療 マネジメント協会 | 看護師などの実務経験2年以上 試験の合格 | 5年 |
多くの資格で一定の実務経験が条件になっているため、訪問看護師として働きながら感心のある分野が見えてきた段階で目指す人も多いでしょう。
※2026年9月時点の情報です。最新の要件は各団体の公式サイトでご確認ください。
訪問看護に役立つ資格・研修の特徴

ここからは、それぞれの資格・研修の特徴と訪問看護でどのように役立つのかを紹介します。
認定看護師
認定看護師は日本看護協会が認定する資格で、特定の看護分野における熟練した看護技術と知識を持つ看護師です。
認定看護師になるには、看護師免許を取得後、通算5年以上の実務経験(うち3年以上は認定を受けたい分野での経験)を積んだうえで、日本看護協会が認定する教育機関で教育課程を修了し、認定審査に合格する必要があります。
現在の教育課程は、特定行為研修を組み込んだ「B課程」が中心で19の分野があります。B課程では、特定行為研修を含む教育課程を800時間程度、1年以内の期間で受講します。特定行為研修を含まない従来の「A課程」の教育課程は、2026年度で終了する予定です。
認定看護師の分野のうち、在宅で特に役立つ3つをピックアップして紹介します。
在宅ケア認定看護師
在宅ケアを必要とする方が住み慣れた地域や家庭でその人らしく療養生活を送れるよう、高い水準の看護を提供する在宅ケアのスペシャリストです。
在宅ケア分野の専門的な知識やスキルが身につき、利用者さまやご家族への支援に役立ちます。
緩和ケア認定看護師
がんなどの疾患に伴う苦痛を抱える患者さまやご家族に対し、身体的・精神的・社会的な苦痛の緩和とQOL(生活の質)の向上を支援する専門家です。
在宅では病院と比べて医師とすぐに連絡をとりにくく、ターミナル期は利用者さまやご家族の不安が大きくなりやすいため、身近に寄り添える心強い存在になります。
皮膚・排泄ケア認定看護師
創傷・オストミー(ストーマ)・失禁看護の分野において、専門的な知識と看護技術で患者さまを支援する看護師です。
在宅でも皮膚や排泄面にトラブルを抱える利用者さまは多いため、水準の高いケアを提供することで利用者さまの尊厳を保ち、安心した在宅生活を送るための重要な役割を担います。
ここで紹介した分野以外にも、訪問看護に役立つ分野はあります。認定看護師に興味のある方は各分野について調べてみるとよいでしょう。
参考:公益社団法人 日本看護協会「認定看護師」
専門看護師
専門看護師は日本看護協会が認定する資格で、特定の専門看護分野の知識・技術を深め、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人や家族などに、水準の高い看護ケアを提供する看護師です。
質の高い看護ケアだけでなく、地域や多職種との調整、教育や研究といった特定分野での幅広い活躍が期待されます。
専門看護師になるには、通算5年以上の実務経験(うち3年以上は専門看護分野での経験)に加えて、看護系大学院の修士課程を修了し、かつ必要な単位(総計38単位)を取得したうえで、認定審査に合格する必要があります。大学院での学びが必要なため、認定看護師よりも取得のハードルが高いです。
専門看護師は全14分野あり、そのなかでも在宅看護・地域看護・家族支援の分野は在宅領域に直結します。そのほか、がん看護・小児看護・老人看護・慢性疾患看護・精神看護なども訪問看護で活かしやすいでしょう。
参考:公益社団法人 日本看護協会「専門看護師」
特定行為研修を修了した看護師

「特定行為に係る看護師の研修制度」は、2015年10月から開始された保健師助産師看護師法に位置づけられた研修制度です。特定行為研修を修了した看護師は、診療を補助する行為のうち、医師の手順書に沿って必要に応じた特定行為を行うことができるようになります。
常に医師がいる病院とは違い、訪問看護では医師との連携に時間がかかることがあるため、特定行為研修を修了した看護師の存在は利用者さまにとってもタイムリーなケアにつながります。
21区分38行為の特定行為で、訪問看護師が行うことの多い行為を下記に示すので参考にしてください。
- 気管カニューレの交換
- 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換
- 膀胱ろうカテーテルの交換
- 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない懐死組織の除去
- 脱水症状に対する輸血による補正
参考:一般社団法人 看護師の特定行為に係る指定研修機関協議会「看護師の特定行為研修制度ポータルサイト」
厚生労働省「特定行為に係る看護師の研修制度に関するQ&A」
ケアマネジャー(介護支援専門員)
ケアマネジャー(介護支援専門員)は介護保険制度にもとづいて定められた専門職で、現場では「ケアマネ」と略されます。
主な仕事内容は、要介護者や要支援者が適切な介護サービスを利用するためのケアプランの作成や、多職種との連絡・調整です。
ケアマネジャーになるには、看護師など保健・医療・福祉分野での実務経験が5年以上かつ、従事日数900日以上であることを条件に、都道府県が実施する試験に合格し、実務研修を修了して登録を受ける必要があります。
訪問看護では、看護ケアの提供だけでなく、介護保険制度の仕組みやケアマネジャーの仕事内容について利用者さまから尋ねられることもあります。保険制度やケアマネジャーの知識を踏まえて説明できると、よりスムーズに理解を得られるでしょう。
なお、これまでケアマネジャーの資格は5年ごとの更新制でしたが、2026年6月に成立した法改正により、更新制は廃止される予定です。更新制の廃止後は、一度交付を受けた資格が期限によって失効することはなくなります。ただし、専門職としての質の確保・向上のための定期的な研修受講は引き続き求められ、より柔軟に受講できる仕組みに見直される予定です。
参考:厚生労働省「令和8年度 全国回度保険担当課長会議資料 総務課」」
認知症ケア専門士
認知症ケア専門士は、認知症ケアに関する高い知識と技術、倫理観を備えたスペシャリストです。一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する民間資格で、5年ごとの更新制の資格になります。
受験には認知症ケアの実務経験が3年以上必要で、試験はWebで受験する第1次試験・論述の第2次試験があります。
訪問看護の利用者さまは高齢の方が多く、認知症のある方と関わる機会もよくあります。認知症への看護については看護師も悩む場面が多く、ジレンマを抱えることも少なくありません。
認知症ケア専門士の知識は、悩んでいた看護ケアを解決する糸口を見つけるきっかけとなり、認知症ケアに携わる看護師たちの精神的な支えにもつながるでしょう。
参考:一般社団法人日本認知症ケア学会「認知症ケア専門士公式サイト」
終末期ケア専門士
終末期ケア専門士とは、終末期を迎える方やそのご家族を支えるための知識や技能を有する資格です。一般社団法人日本終末期ケア協会が2020年に創設した民間資格で、5年ごとに更新が必要になります。
受験には看護師などの実務経験が2年以上必要で、試験は全国のテストセンターでパソコンを使って受験する形式(CBT試験)です。
資格取得後は、スキルアップとして「終末期ケア上級専門士」「JTCAアドバンスインストラクター」を目指すことも可能です。訪問看護でも看取りを行うことがあるため、エビデンスに基づいたケアの提供に加えて、痛みや苦痛の緩和といった一人ひとりに合わせたケアに活かせます。
終末期に関わる資格には緩和ケア認定看護師もありますが、認定看護師はハードルが高いと感じる方は、こちらの資格取得を考えるのもよいでしょう。
参考:一般社団法人日本終末期ケア協会「終末期ケア専門士認定試験」
在宅看護指導士
在宅看護指導士は2024年に誕生した比較的新しい民間資格です。全国在宅医療マネジメント協会の認定資格で、更新期間は5年とされています。
在宅看護指導士は、訪問看護に特化した知識とスキルの習得だけでなく、家族支援や緊急性の見極め方、経営などの包括的な知識の習得が可能です。資格取得者向けのアプリを通して、さまざまな講習を受けることができる環境が用意されています。
試験の概要は下記の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験資格 | 看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の資格を持ち、実務経験2年以上 ※訪問看護ステーションに勤務していない方も対象 |
| 試験形式 | パソコンで受験するCBT試験(90問・90分)。全国のテストセンターで実施 |
| 受験料 | 12,100円(税込) |
| 合格率 | 74.0%(第3回2026年/受験者2,671名、合格者1,977名) |
| 更 新 | 5年ごと |
参考:一般社団法人全国在宅医療マネジメント協会「全国在宅医療マネジメント協会 在宅看護指導士とは」
資格は入職後に選んでも遅くない
ここまで紹介したように、訪問看護に役立つ資格の多くは一定の実務経験が受講・受験の条件になっています。そのため、訪問看護への転職を考えている段階で慌てて資格を取る必要はありません。
実際に訪問看護で働くなかで、「看取りの場面でもっと力になりたい」「認知症の利用者さまへの関わり方を深めたい」など、学びたい分野が見えてきてから資格を選んでも遅くはないでしょう。
白ゆりの応募条件も、正看護師免許・3年以上の臨床経験・運転免許の3つで、認定看護師などの資格は求めていません。白ゆりには、ケアマネジャーや保健師の資格を持つスタッフも在籍しており、それぞれの知識を活かしながらチームで利用者さまを支えています。
まずは説明会で訪問看護のことを聞いてみませんか?

訪問看護が未経験の方も大歓迎。教育プログラムが整っているので初めての方も安心してスタートできます。
白ゆりでは、訪問看護師を随時募集中。毎週火曜日に職場説明会を開催していますので、訪問看護に興味がある方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
説明会は面接ではありません。「訪問看護ってどんな仕事?」「未経験でもついていける?」など、疑問や不安があれば現場スタッフが直接お答えします。まずはお気軽に話を聞きにきてください。
▶ 訪問看護リハビリステーション白ゆり採用情報/説明会のご案内
【合わせてご覧ください】
・ 転職前に知っておきたい!訪問看護リハビリステーション白ゆりの特徴・働き方について
・ 訪問看護未経験の看護師も安心!白ゆりの教育プログラムを紹介
まとめ
訪問看護で働くのに必要な資格は正看護師の免許で、訪問看護のための特別な資格は必要ありません。ただし、多くのステーションでは一定以上(3年以上が目安)の臨床経験が求められ、車で訪問する事業所では運転免許も必要です。
認定看護師や専門看護師、ケアマネジャー、認知症ケア専門士など、訪問看護に役立つ資格や研修も数多くあります。多くは実務経験が条件になっているため、訪問看護で経験を積みながら関心のある分野に合わせて選んでいくとよいでしょう。
訪問看護は一人ひとりの利用者さまとじっくり関われるのが魅力です。在宅医療や訪問看護に興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
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編集部
訪看オウンドメディア編集部
訪問看護師として働く魅力をお伝えすべく、日々奔走する白ゆりのWebメディア担当。
ワークとライフに役立つ記事を中心に、訪問看護に関するさまざまな情報を発信しています。