職員インタビュー
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100%の解決ではなく“これならできる”を模索していく。訪問看護に看護らしさを見出すまで

これまで12年ほど病棟で働いてきたSさんは、家族との時間を大切にしたいという理由から転職を決意。将来的な看護スキルの向上も見据えて、訪問看護への入職を決めました。
在宅という未体験の領域に不安を抱きながらも、利用者さまのお宅を訪問するたび「その方を尊重する看護」の良さに気づいたと言います。そんなSさんに、実際に働いてみての印象や看護に対する考え方の変化について話を聞きました。
訪問看護リハビリステーション白ゆり 澄川所属 T.Sさん
2026年1月5日入社 訪問看護師として従事し、札幌市・南区近郊のご利用者さまを担当
2分でわかる!白ゆり訪問看護の働き方
家族との時間と看護スキルの両立を目指して選んだ「白ゆり」
——看護師になったきっかけから、これまでの経歴について教えてください。
母が臨床検査技師をやっていたので、昔から医療に興味がありました。そのため、進学先を考える際に看護師を目指してみようかなと思ったのがきっかけです。
福島県の専門学校を卒業してからは、仙台市の病院で9年ほど働き、その後、札幌に移住して3〜4年ほど総合病院で勤めました。
これまでの経験としては、仙台では急性期の消化器内科。前職も同じく、急性期病棟の消化器内科に勤務していましたが、内科全般で受け入れをしているような感じでしたね。
——長く病棟で働かれていたんですね。なぜ、訪問看護に転職しようと考えたんですか?
まず「家族との時間を大切にしたい」という理由が入口にあります。夜勤だと土日関係なくシフト制で休みが決まりますし、急性期というところもあって残業時間も多かったです。
ただ、訪問看護自体にも興味があったんです。病棟では患者さまの考えよりも、治療優先になりがちな部分があって。でも、在宅ではご本人とご家族が看護の中心にあると自分なりにイメージしていたので、それがすごく面白そうだなと思いました。
——ちなみに、訪問看護以外の職業で候補はありましたか?
そうですね、日勤のみだとデイサービスとか。自分がまだ三十代なので、将来的に自分の看護スキルに不安が残らないようにしたくて、最終的に訪問看護を選びました。
物品や人数が充足している病棟という環境と違い、一人でお家に訪問して看護をするという環境で自分がどこまでできるかもわからないので、そうした部分も経験したいと思っています。
——白ゆりを選んだ理由について教えてください。
やはり、母体が大きいことの安心感です。教育面も含めて、社内である程度のシステムができあがっている状態で働けそうだと感じたことが理由です。実際に説明会でお話を聞いたときも、社内制度はかなり充実していると感じましたね。
あと、訪問看護で働くうえでオンコールはネックではありましたけど、白ゆりは待機回数が少ないので続けやすいように思います。
——転職理由に「家族との時間」を挙げていましたが、生活に変化はありましたか?
明らかに変わったのは土日休みがとれることです。家族とどこかに出かけたり、出かけなくても家で過ごす時間が増えたという実感はありますね。子どもが三歳で遊び盛りなので、休日に外に連れていけるようになったのは大きなポイントかなと思います。
やっぱり子どもと顔を合わせる時間が増えると顔つきも全然違ってくるので、休みの日に一緒に過ごせるようになったのは転職してよかったと思う点です。
病棟と在宅の違いを理解しながら学べる手厚いサポート
——実際に白ゆりで働いてみた印象を教えてください。
事業所ごとでまた変わってくるとは思いますが、私が所属する澄川のスタッフの方々がすごく良くしてくれて、雰囲気もピリッとした緊張感よりは、みんなで笑顔で話せる感じなんですよね。主任の二人が率先して温かい雰囲気をつくってくれるので、すごく働きやすいですし、相談もしやすく意見も出しやすいです。
教育面では、初めて訪問看護をやるにあたっての教育ステップをしっかり踏ませてもらい、病棟でやったことがある手技についても丁寧にサポートしてもらいました。
教えてくれる方が曖昧な表現をせずに病棟と在宅の違いも詳しくお話してくれたので、サポートが手厚いと思います。
——白ゆりでは訪問にマイカーを使用しますが、車での訪問には慣れましたか?
仙台に住んでいたころは持っていなかったですが、札幌に来てからはよく運転しているので、あんまり気にならなかったです。自分の車の方が運転に慣れているので、マイカーを使うこともあまり嫌な印象はなかったですけど、雪道はちょっと怖いですね。
※白ゆりでは訪問にマイカーを使用するにあたって、車両借上手当31,000円+ガソリン代を支給しています。
——白ゆりに来て初めて「顔出しコミュニケーション」を経験していると思います。実際にやってみてどうでしたか?
最初の印象はサラリーマンっぽいなと、ちょっと思いました(笑)。病棟に勤めていたら絶対にやらない業務ではあるので、やっていて新鮮ではありつつ、営業的なトークが難しいとも思います。
多職種間の報告なら全然できると思うんですけど、「私たちのステーションを利用してみませんか?」というスイッチを入れた瞬間に相手の顔色を伺ってしまいますね。ケアマネジャーさんと積極的に顔を合わせて関係性をつくっていくことが、現在の課題です。
利用者さまと看護師。人と人との関わりで感じた看護らしさ

——訪問看護を始める前はどんな不安がありましたか?
本当に未知の世界で、何をどうすればいいかわからないというのが一番不安でした。また、病棟の経験が長いので、新しいことを取り入れる際にいままで学んできたことの先入観が邪魔して、素直に学べるだろうか、という不安もありましたね。
——そうした不安もありますよね。これまでの看護とギャップを感じる場面もあったんじゃないでしょうか?
病棟にいたころは外部の訪問看護師さんに対して、「これやってないの?どうして見てないの?」とマイナスなことを思う場面もあったんです。
けど、実際に現場を経験してみると、週1回しか訪問に入れなかったり、訪問時間も限られているので「これは全部見れるわけないよね」と考えを改めました。人によっては30分しかお会いできない方もいるので、その短時間で情報を聞き出して、というのは難しいと思います。
また、両方を経験したからこそ病棟との連携で求められる情報も少しわかってきたので、具合が悪くなりそうなら事前に連絡を入れた方がいいと判断ができたり、見落としたら危ないポイントにも気づきやすかったです。
——在宅の現場を経験してみて、考え方や看護観に変化はありましたか?
病棟ではなるべく患者さまやご家族の思いをくみ取ろうと言いつつも、やはりどうしても治療優先の感覚が残っていました。ですが利用者さまのお宅を訪問して、ご本人がどう過ごしていくのが一番いいのかを考えていくと、在宅がすごく看護らしいというか、良い仕事だなと思うようになりました。
利用者さまはご自身の意思を伝え、こちらも「ここまではやってほしい」という提案をする、というふうにお互いに言い合えるので、療養方針の決め方が押し付けになりにくい。人と人で関わり合いながらの看護ができていると感じています。
たとえば、薬の管理一つでも、病棟では飲み忘れやご本人の内服拒否などの課題に対して、どう解決するかについて話し合います。
それが在宅では、薬が飲めないのであれば、絶対に飲まないといけない薬だけでも飲めるようにするにはどうするか、さらに飲まないで生活するには?というところまでも考えたりします。
ご本人やご家族の希望を尊重しつつ、100%の解決といかなくても、どうしていこうかという方法を模索することは病棟では浮かばなかった発想です。
こちらとしても気を張りすぎないで接することができるというか、「これだったらできる」いい塩梅を一緒に探していくのがすごく良いなぁと思っています。
——今後の目標について教えてください。
まだ経験できていないことも多いので、積極的に同行をつけてもらって学んでいきたいです。あと転職した一番の理由が家族との時間というところなので、仕事と家庭のバランスを保ちながら働いていけたらと思っています。
白ゆりリレークエスチョン:友だちによく言われることはありますか?
「笑顔で、むすぶ、おもてなし」から考案した職員同士でむすぶリレー企画の第十七弾です。今回は、南郷事業所のKさんの質問に答えていただきます!
南郷事業所・Kさんのインタビュー:同期の一声から訪問看護師に。関わりの中で気づいた相手に興味を抱き、尊重することの大切さ
【Kさんのコメント】
「○○って優しいよね」みたいに、周りからどう言われているのかって、職場の人が知らないようなギャップを知ることができそうで、面白いかなと思いました。
友だちにはあんまり言われたことがないですね。職場の方からは以前、「人たらし」だと言われたことがあります(笑)。否定をあまりしないから「そこは気をつけなさい」という意味だそうです。
——NEXT:白ゆりに入職して、休日の過ごし方は変わりましたか?変わった場合、どう変わりましたか?
私みたいに病棟から白ゆりに入職した人は、休日の過ごし方が変わった方も多いんじゃないかと思います。たとえば、平日に安いからって旅行に行ってた人が、土日休みになったら少し変わるところがあるのかな、と。
※本記事は取材時(2026年6月22日)のもので、記載情報は現在と異なる場合がございます。
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編集部
訪看オウンドメディア編集部
訪問看護師として働く魅力をお伝えすべく、日々奔走する白ゆりのWebメディア担当。
ワークとライフに役立つ記事を中心に、訪問看護に関するさまざまな情報を発信しています。