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訪問看護のオンコールは実際きつい?白ゆりの訪問看護師4人が本音で語りました

訪問看護に興味はあるけれど、オンコールが不安で踏み出せないという看護師は少なくないと思います。
「夜中に何度も呼ばれるのでは?」「一人で判断できるか不安」「どんな相談が来るかわからない」など心配事の種類はさまざまです。
そこで今回は、白ゆりで実際にオンコールを担当している看護師4人に、実際感じていた不安や大変だったことなどオンコールのリアルを語ってもらいました。
2分でわかる!白ゆり訪問看護の働き方
目次
座談会参加メンバーの紹介

訪問看護リハビリステーション白ゆり中央 K.U看護師
2023年8月入社。循環器・呼吸器科の急性期病棟に勤務後、慢性期病院で長年勤務。退院後の生活に関わりたいという思いと、家庭を持ち暦通りの休日を得たいという希望から、訪問看護へ転職。
訪問看護リハビリステーション白ゆり南郷 F.M看護師
2024年6月入社。消化器内科病棟で6年間勤務。夜勤への負担を感じるなかで訪問看護に興味を持ち、転職を決めた。
訪問看護リハビリステーション白ゆり新さっぽろ A.K看護師
2024年4月入社。消化器内科・外科の混合病棟で勤務。夜勤を続ける体力的な負担と、以前から抱いていた訪問看護への興味から、働き方を変えるタイミングと判断し転職した。
訪問看護リハビリステーション白ゆり桑園 E.F看護師
2024年4月入社。脳神経外科・神経内科・形成外科・デイケア・保健センターなど幅広い現場を経験。子育てとの両立を考え、働き方を変えようと転職を決めた。
訪問看護のオンコールを始める前、どんな不安があった?
——オンコールを始める前に感じていたことを正直に聞かせてください。
4人に共通していたのは、「一人で判断できるか」という不安でした。特に気になっていたのが、担当外の利用者さまからオンコールがかかったときの対応です。
K.U:
それぞれの家のルールがあって、何かあったらどうしようと不安に感じる部分はありましたね。希望に沿った対応ができるのかなとは思いました。
F.M:
事前に利用者さまの情報は確認できるので対応に困ったことはないんですが、私も最初は判断ができるか不安でした。
E.F:
確かに記録は確認できますが、担当外の利用者さまの通常を知らないので、記録だけで異変に気づけるかの懸念がありました。
病棟の夜勤であれば判断に迷った場面ですぐに相談が可能ですが、訪問看護は基本一人での対応になります。そうした側面から、一人での判断に不安を抱きやすくなりがちです。
実際にオンコールを経験してみてわかったこと
——オンコールに呼ばれて判断に迷ったとき、サポートはありましたか?
不安の背景にあったのは「一人で抱え込まなければならない」というイメージでしたが、実際には相談できる体制が整っています。ほとんどが所長に相談か、もしくは事業所による連絡体制があるそうです。
A.K:
上司にSlackで相談できたので不安は軽減されました。
E.F:
担当の看護師から何かあったら相談してほしいと事前に伝えられることもあります。その場合は都度確認して連絡を入れることはありますが、桑園でも困ったときは所長に相談できています。
K.U:
小さいことでもチャンネルに投げかければ誰かが答えてくれるので、一人で悩まずに済んでいます。
「一人で全部判断しなければならないわけではないんだ」と気づくことで、オンコールへの向き合い方が変わったと4人は口をそろえました。
※チャンネルとはプロジェクトやチームごとで会話ができる機能のこと
——実際にオンコールを経験してみて、始める前のイメージとのギャップはありましたか?
いざ経験してみると、思ったより電話が鳴らない日も多いことに驚いたという声がありました。
F.M:
たくさん緊急対応があると思っていたんですが、鳴らない日も結構あって。最初はそれが意外でした。
一方で、正直なところを話してくれた方も。
K.U:
想像通り大変だったというのが正直なところです。でも、続けてこられているのはサポートがあるからだと思います。
オンコールが鳴らない日もあるとはいえ、やはり対応自体を大変に感じやすいのがオンコールのしんどさの一つ。「大変だった」という声に皆さん一様に頷いていました。
——慣れてきたと感じたのはどのくらいのタイミングでしたか?
A.K:
最初のうちは難しい対応が来たらどうしようという気持ちが強かったんですが、実際にやってみると難しいケースはそんなに多くなくて。構えすぎなくていいんだなと思えるようになりました。
F.M:
Slackに引き継ぎ情報が上がっているので、事前に利用者さまのことを確認してから当番に入れるんですよね。それで少し落ち着いて対応できるようになりました。
経験を重ねるうちに、どう判断し行動すればいいかの感覚が自然と身についていったといいます。判断に迷っても相談できる、というサポートを頼りながら少しずつ慣れていく。それがオンコールとの付き合い方のようです。
オンコールで大変だったこと、印象的なエピソードは?
——オンコールで大変だったエピソードを教えてください。
オンコールならではの大変さとして挙げられたのが、コールが重なったときの対応です。
E.F:
オンコールを始めてすぐの土日対応は大変でしたね。オンコールで呼ばれて帰ったらまた鳴って、という状態が続いてほぼ出ずっぱりになってしまいました。あと冬は移動時間が長くなるので、その分大変さが増しますね。
A.K:
移動は確かにそうですね。私もオンコールが立て続けに鳴ったことがあって。そのときはどちらの利用者さまを先にするか優先順位をつけて、もう一方には事情をお伝えしてから対応しました。
——緊急訪問時に応援やヘルプを呼ぶことはありましたか?
転倒対応でのエピソードも印象的でした。一人では対応が難しい場面で、どう動いたかを話してくれました。
K.U:
転倒してしまった利用者さまへの対応で、ほかのスタッフを応援に呼んだことがあります。体格のいい利用者さまが転倒されて、腰を掴むと痛がってしまうし、救急も拒否されていたんです。
そのときはSlackで協力をお願いして、応援に来てもらいました。こういったことはあまりないですが、呼んでいいんだと思えたことは大きかったですね。
F.M:
私も同じく体格の大きな利用者さまの転倒時に苦労した経験があります。そのときはご家族の妹さんに手伝っていただき、タオルを使って一緒に起こしました。協力してくれる方が近くにいてよかったと思います。
このように、時にはスタッフやご家族に協力を仰ぐことも可能です。
オンコールの頻度・生活への影響は?
——実際のオンコールの頻度はどのくらいですか?
白ゆりでは複数の事業所で一つのエリアを担当するため、所属看護師の数によって頻度は若干異なることがあります。4人の実態を聞いてみました。
K.U:
中央は途中でエリアが変わったこともあり、現在はオンコールの回数が少し増えました。多いときだと月5回になったこともあります。
ただ、その分エリア内の利用者さまの分母が少ないので、実際に呼ばれる回数は少ないんですよね。平日に鳴らなかったという記録も続いていましたから。
A.K:
新さっぽろは平日2回、週末1回くらいの平均的な回数です。
F.M:
南郷も同様に、白ゆりでの平均回数(月2~3回程度)に収まっています。
E.F:
桑園はK.Uさんの話を聞いて申し訳ないくらいなんですが、月2〜3回程度で3カ月に1回くらいはオンコールがない月もあります。担当エリアの看護師の数が多いので、その分少なめになっていると思います。
白ゆりでは、事業所の拡大と看護師の増員を図ることで、オンコールの担当回数削減に努めています。まだ不十分なエリアもありますが、すべてのエリアで最低限の回数に納められるよう、今後も業務改善を目指してまいります。
——生活への影響はどうですか?夜勤と比べていかがでしょうか?
F.M:
私は病棟で夜勤をやっていたんですけど、オンコールの方が生活リズムは整いやすいと感じます。
K.U:
そうですね。夜中にオンコールがあると翌日はどうしても辛いですが、それでも夜勤より体は楽だと思います。
E.F:
呼ばれると翌日辛いのは皆ありますよね。特に土日のオンコールの後は「体が休まっていないな」と思うこともあるんですけど、夜勤よりはずっと疲れは少ないです。
全員が「夜勤より体は楽」と答えた一方で、こんな声も。
A.K:
頻繁に呼ばれることはないので生活は楽なんですが、どちらかというとオンコールを持っている緊張感で体が休まらない、という感覚の方が大きいかもしれないです。
出動の有無に関わらず待機中の緊張感は避けられない、というのが4人の共通した実感でした。
当番日の過ごし方については、基本的に自宅で過ごす方がほとんどで、買い物など近所への外出程度にとどめているといいます。事前に食材を買い込んでおく、作り置きをしておくなど、それぞれに工夫をしているようです。
オンコールあるある
——オンコールならではの「あるある」があれば教えてください!
少し話題を変えて、オンコールをやっていると誰もが経験する「あるある」を聞いてみました。
K.U:
最近はオンコールと同じ着信音の電話が少なくなってきたので前ほどではないんですが、街中で似た音が聞こえるとドキッとします!
A.K:
常に鳴っているような気がするというのはありますね。特にお風呂に入っているときに鳴っているような気がして、確認したら鳴っていなかったということが何度も…。
F.M:
私は家族の電話がオンコールと同じ着信音だったので変えてもらいました(笑)。ほかのあるあるで言えば、最初の頃は不安で夜中に何度も起きていましたね。
E.F:
スーパーで買い物をしているときに、オンコールと同じ音がして一瞬ドキッとしたんですよ。でも「あ、今日オンコール持ってないじゃん!」って我に返ったことがあります(笑)。
思わず笑いが起きるエピソードが続きましたが、裏を返せばそれだけオンコールと真剣に向き合っている証拠だと思います。慣れてきた今でも、体が自然に反応してしまうのがオンコールというものなのかもしれません。
白ゆりのオンコール体制

ここで、訪問看護リハビリステーション白ゆりのオンコール体制についてご紹介します。
白ゆりでは、まず日中の訪問業務に慣れていただき、3~4か月ほど経過した段階でオンコールに挑戦していただきます。初回は先輩が待機し、いつでも相談できる体制を整えているので「いきなり一人で」という不安はありません。
平日:17:30~翌8:30
金土日:金曜17:30~月曜8:30まで(祝日の場合は翌日まで)
○待機回数の目安
月2~3回程度(当たらない月もあります)
○手当
平日待機:3,000円/日
土日待機:6,000円/日
年末年始:10,000円/日
出動手当:1,500円/30分
○担当エリア
札幌市を複数のエリアに分け、各エリア13~20名の看護師でローテーションしながら対応
○よくあるオンコールの内容
電話対応のみで済むケースも多く、出動に至る回数は限られています。電話で済むことが多いケースとしては、薬の飲み忘れに関する相談や、訪問スケジュールの確認・変更依頼などです。
一方、転倒によるケガや体調の急変、医療機器のトラブルなど、実際に訪問が必要な場面もあります。
○負担を減らす取り組み
白ゆりでは、看護師が安心してオンコールに臨めるよう、以下のような仕組みを整えています。
- 初回は先輩がサポートとして待機
- 電子カルテやSlackでの事前情報共有
- 定期訪問でのアセスメントを徹底し、夜間の呼び出し自体を減らす取り組み
訪問看護への転職をためらっているあなたへ
最後に、オンコールへの不安から訪問看護への転職をためらっている看護師へ、4人からメッセージをもらいました。
K.U:
未経験のことは誰でも不安だと思います。でも、まず1度経験してみると意外と大丈夫だったということも多いので、ぜひ挑戦してみてほしいです。
F.M:
月2〜3回程度なので、思っているほど大きな負担ではないと思います。慣れてくると自分なりのペースもつかめてきますよ。
A.K:
一人で全部判断しなければならないわけではなく、相談できる環境が整っています。それを知っているだけで、気持ちがだいぶ楽になると思います。
E.F:
最初は不安でも、慣れるまでフォローしてくれる人がいるので大丈夫。困ったときに頼れる仲間がいることが、続けていける一番の理由です。
訪問看護のオンコールにおける緊張感や大変さは、経験を重ねながら乗り越えていけるものです。4人の話を聞いていると、不安も経験によって慣れていけるという印象を受けました。周囲のサポートを受けながら、少しずつ自信をつけていける環境が白ゆりには整っています。
以下の記事では、訪問看護師に向いている人についての座談会記事を掲載中です。ぜひ、合わせて参考にしてみてください。
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編集部
訪看オウンドメディア編集部
訪問看護師として働く魅力をお伝えすべく、日々奔走する白ゆりのWebメディア担当。
ワークとライフに役立つ記事を中心に、訪問看護に関するさまざまな情報を発信しています。