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【対談インタビュー前編】白ゆり訪問看護の「いま」と「これから」に迫る

【対談インタビュー前編】白ゆり訪問看護の「いま」と「これから」に迫る

地域のお客さまのニーズに応えるべく、訪問看護リハビリ事業をはじめ、多岐にわたる介護・医療・調剤事業を展開、進化を続ける白ゆりグループ

その中核を担う訪問看護リハビリステーション白ゆりの「いま」と「これから」について、佐藤文彦社長と長屋智美訪問看護事業部長が語り合う対談インタビューが実現しました。

前編では、白ゆりの根幹にある“挨拶と笑顔”を軸に、質の高い訪問看護を支える地域専門職としてのこだわりや、チームワークの秘訣を探ります。

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コミュニケーションの軸は「挨拶」と「笑顔」が根付く白ゆりの社風

佐藤:
人として当たり前で大事なことをしっかり徹底できなければ、仕事でどんな難しいことをやろうとしても持続できません。白ゆりは、訪問看護も介護も「挨拶」と「笑顔」がしっかりできている会社じゃないかと思います。ただ、慢心はできません。

長屋:
そういうお声はよくいただいています。訪問先での態度の良さや挨拶がしっかりしていることなど、対応に関しては苦情もないです。訪問看護は電話が多いですが、電話については特に褒められます。

佐藤:
経営理念で「お互いの笑顔が生活の豊かさの基盤」と掲げていますし、笑顔は笑顔からしか生まれないことからも、コミュニケーションは本当に大事。挨拶や笑顔はコミュニケーションのトリガーとなりますし、白ゆりのメンバーは基本的なおもてなしの所作として「挨拶」「笑顔」を大事にしてくれていると思います。

まだまだうちにも足りない部分はありますが、基本のベースができてこそ、スタッフ間も話がしやすいチームの文化があるんじゃないかと自負しています。

株式会社メディカルシャトー代表取締役社長 佐藤文彦
白ゆりグループ 株式会社メディカルシャトー 代表取締役社長 佐藤文彦

長屋:
「ちょっと嫌だな」と感じる対応ってあると思いますが、そういった態度に対してみんなできちんとフィードバックできているからかも。あと、白ゆりは比較的若いスタッフが多いので、割と自由な雰囲気があるかもしれませんね。それが良い方向に作用している。

佐藤:
そういう意味でいうと、白ゆりの職員分布は年齢的にも結構良いバランスで組織化されているんじゃないかと。年齢も幅広いですし、経験の浅い方からベテランまでそろっていると思います。

「地域専門職」として大事にしている3つの力とは

地域専門職として大事にしている3つの力

佐藤:
最初にポジティブな思考力についてお話します。前提として、医療や介護といった生活面のサービスにまつわる利用者さまの悩みって、どうしても暗いものになりがちなんです。

ネガティブな感情がベースにあると、気持ちでは利用者さまに寄り添うんだけど「難しいね」「大変だね」といった言葉が多くなりやすく、そのネガティブな言葉で思考が止まりやすく、なかなか良い行動につなげにくい。だからこそ、ポジティブなマインドが基本として必要になってくるわけです。

どうしたら今より良くなるんだろうってことをスタッフが考えられるような環境をつくっていきたいというのが「ポジティブな思考力」です。

長屋:
例えば、困りごとを相談されたときに「それは私たちの仕事じゃありません」「別のところに相談してください」といった返答はしては駄目ですね。その場で一旦預かって、どうしたらみんなで解決できるか?を考えなくちゃいけない。

訪問看護の依頼一つにしても「ごめんなさい」を伝える前に、できるかどうかを確認するシステムを考えることが、ポジティブな思考ってことかなと思います。

佐藤:
2つ目はデザイン力です。医療・介護はどうしても専門職ごとで縦割りになりやすいので、いろんな人を巻き込みながら利用者さまの視座に立ち、トータルなサービスをどうやって提供していくかを考える必要があります。

訪問看護だと、看護師・リハビリの専門性を組み合わせ、さらに周りの方々の力も活用させていただきながら、適切かつ過不足のないサービスを創造していく。これこそが、私たち地域専門職に望まれている力だと考えています。

長屋:
訪問看護は専門性だけが重視されているわけではありませんが、時代の流れとともに医療も変化していくので、その変化に合わせていくことが求められます。自社で学習できることもありますが、そうでない部分は外部の専門家に頼りながら、いろんな知識をつけていく必要がありますね。

佐藤:
そこで大事になるのが3つ目の人間力。やはり人間は周りの方々や社会に生かされていて、一人で生きているわけではありません。持続性のある地域との共生を創っていくためには、“「あなたに会えるとうれしい」「あなたにお願いしたい」「あなたと一緒に働いてみたい」と思ってもらえる人間力を、みんなで高めていきたい!”ということで<人間力>を挙げています。

長屋:
訪問看護は本当に人間関係ありきですよね。先ほど医療の変化に合わせていく必要があると話しましたが、世の中の変化に対応しながら人間力も磨いていかないと、依頼がどんどん進化していくなかで地域から求められなくなってしまう。

その点では、朝礼で『訪問看護のこだわり』を読んでいることが良い影響を与えているのかも。こだわりを毎朝読んでいる以上は、自分もしっかりやらなくちゃという気持ちになりやすいんだろうと思います。

株式会社メディカルシャトー 訪問看護事業部長 長屋智美
白ゆりグループ 株式会社メディカルシャトー 訪問看護事業部長 長屋智美

佐藤:
こだわり・経営理念ともに、言行一致であることが大事です。簡単ではありませんが(汗)

社風や文化は、マインドを維持しながらどれだけチームで行動を積み重ねてきたかによって形作られるので、今後も3年、5年、10年と、白ゆりの経営理念やこだわりを大事にし続けていきたいです。

長屋:
スタッフはよく「白ゆりっぽい」「白ゆりっぽくない」ということを話しますが、それもまた白ゆりの文化といえますね。

佐藤:
“白ゆりっぽさ”といえば、「笑顔と挨拶を大事にしたコミュニケーションが取れているか」ということじゃないかな?それぞれの個性を尊重してもらいながらも、会社としての価値観に対して同じ方を向いて仕事ができるのは、白ゆりの良さだと思いますね。

風通しの良い環境で成長を実現できる、白ゆりの訪問看護

長屋:
人によって会社に求めることは違うと思います。そのうえでお話すると、白ゆりを含め約6割の訪問看護ステーションが営利法人ですが、うちは組織としては割と自信がありますね。

佐藤:
自信の根拠として、まず社内の風通しが良い。上長や専門職の垣根を越えてコミュニケーションがしやすい空気があるんじゃないかと思います。

長屋:
あと、仕事を楽しんでほしいという気持ちが会社全体にあることも、魅力の一つだと思いますね。社長から会社としての方向性は示されるけど、現場である程度自由にやらせてもらえるし、だからこそ私もスタッフの自主性に任せているので、逐一言うことはありません。

とはいえ「見て覚えろ」ということは一切ないです。大切なことはいろいろお伝えしますし、それは私だけでなく、上層部も同じ気持ちでいると思います。会社全体で人を大事に育てようという考えがあると思います。

対談の様子

佐藤:
やっぱり在宅では「現状をどう改善しようか?」という考えを、プロとして持てるかが大事になってくる。うちは役職者がそのあたりの考えをしっかり持っているから、安心して任せられます。

長屋:
そうなんですよ。なので白ゆりでは、訪問看護について基本からしっかり学んでいただける環境が整っていると思います。あとは、人数が多いのでお互いのカバーがしやすいです。例えば、長期で休むことがあっても利用者さんに迷惑をかけないで乗り越えられますし、男性の育休も整っています。

佐藤:
我々は受け身ではなく、求職者が本当に望んでいることを会社として理解しなくてはならない。うちに足りないことはなんだろうと、日々アンテナを大きく広げようとするスタンスをスタッフが持っていることは、すごく良いことじゃないかと思いますね。


ここまでお読みいただきありがとうございます。後編では、高齢化が進む日本における訪問看護の未来に焦点を当て、訪問看護リハビリステーション白ゆりの展望についてお伝えいたします。

後編:【対談インタビュー後編】白ゆり訪問看護の「いま」と「これから」に迫る

※本記事は取材時(2025年3月3日)のもので、記載情報は現在と異なる場合がございます。

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「笑顔とおもてなし」を大切にした訪問看護が軸。やりがいと大変さの先にある楽しさを伝えたい
訪問看護で大切にしている“利用者さんが主役”という一貫した視点

編集部

訪看オウンドメディア編集部

訪問看護師として働く魅力をお伝えすべく、日々奔走する白ゆりのWebメディア担当。
ワークとライフに役立つ記事を中心に、訪問看護に関するさまざまな情報を発信しています。

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