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病棟から在宅へ、看護師20年目の再挑戦。改めて感じた向き合う看護の大切さ

病棟から在宅へ、看護師20年目の再挑戦。改めて感じた向き合う看護の大切さ

病棟を中心に経験を重ねる中で、「一人ひとりと向き合いたい」という思いを募らせていた看護師歴20年のNさん。一度は離れた訪問看護に再び挑戦したのは、患者さんの「家に帰りたい」という願いを支えたいという想いからでした。

家庭と両立しながら業務に励むNさんに、白ゆりを選んだ理由や訪問看護のやりがい、難しさについてリアルな声を伺いました。

訪問看護リハビリステーション 白ゆり 手稲出張所所属 A.Nさん
2025年1月9日入社 訪問看護師として従事し札幌市・手稲区近郊のご利用者さまを担当


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病棟で経験を重ねた看護師が、再び訪問看護に転職した背景

——以前は病院に勤めていらしたんですか?

はい。看護学校卒業後、主に急性期の病棟で勤務していました。十数年ほど病棟で働き、その後、2年くらい訪問看護も経験しています。白ゆりに入社する前も一般病棟で働いていました。

——訪問看護の経験もあるとのことですが、在宅に興味を抱いたきっかけは?

当時の病棟は脳神経外科で、重い麻痺がありながら複数の症状が残る患者さんが結構いらっしゃいました。そうした方々の多くが、在宅への移行を目標にされていたんです。

病院としても「在宅を目指す看護をしよう」という方針で、多職種とのカンファレンスもよく行われていました。退院前に看護師が患者さんのお宅を訪問することもあり、在宅移行に力を入れている病院でした。

そうした環境の中で関わるうちに自然と在宅に興味を持つようになり、「いつかは訪問看護をやってみたい」と思ったのがきっかけです。

訪問看護の後は病院に戻って勤務していたのですが、やはり多くの患者さんが「家に帰りたい」とおっしゃるのを聞くたびに、その気持ちに強く共感していました。

さまざまな事情で実現できない方もいますが、少しでもその願いを叶えるお手伝いをしたいと改めて思うようになりましたね。

——ありがとうございます。白ゆりへの入社を決めた理由を教えてください。

第一印象は、ホームページの内容に透明性があると感じたことです。給料や働き方、一日のスケジュールなどが明確で、Instagramやインタビューなどで実際に働いている方の声も見られるので分かりやすいと思いました。

ちょうどその頃は息子が中学生になったばかりで、夜勤なし・土日休みの働き方を希望していたこともあり、プライベートな時間も大切にしたいと思っていました。

面接の前に発寒事業所で所長さんから説明を受けたとき、事務所に入った瞬間、その場にいたスタッフの方が席を立って、笑顔で「お疲れさまです」と挨拶してくれたんです。とても明るい職場だな、という印象が残っています。

また、面接のときに「息子との時間をつくりたい」と素直に伝えたところ、「そうだね、わかるよ」と言っていただけて。その言葉がとてもうれしかったですね。職場の雰囲気の良さや働き方の条件が合ったこともあり、白ゆりの入職を決めました。

在宅で感じた“向き合える看護”のやりがい

——改めて訪問看護で働いてみて、病院と比べて「自分に合っている」と感じる部分はありますか?

私はずっと「お一人お一人にじっくり向き合って、その気持ちを汲み取る看護がしたい」と思っていました。もちろん病院でもそれを心がけていましたが、訪問看護の方が、より深く関わることができると実感しています。

病院では、常に何かに追われながら対応していた感覚がありましたが、訪問看護では利用者さんと一対一で向き合いながら、じっくりケアについて考えることができ、ご家族と一緒に解決策を探していく時間が持てます。

それでも、初めて伺う方とすぐに打ち解けられるわけではありません。でも、何度か訪問するうちにお互いの人となりが分かってきて、信頼関係が生まれてくるんです。すると「実はこう思っていたんだ」と本音を聞かせてもらえることもあり、自分のやりたかった看護ができていると思えますね。

——訪問看護のやりがいについて教えてください。

訪問看護を利用される方の多くは、病気や障がいにより日常生活で何らかの助けが必要です。

そうした方々の不安や困りごとに対して、どうしたら不安が和らぐのか、困りごとが解決するのかを一緒に考えて、それが少しでも利用者さんの安心につながったときに、やりがいを感じます。

——やりがいを感じた具体的なエピソードはありますか?

リハビリと訪問看護を併用している方がいて、どちらかというとリハビリがメインで、訪問看護は週に1回30分、健康状態の確認を中心にご利用されていました。

ある日、その方が体調を崩して熱を出したときに、私たち訪問看護師に電話をくださったんです。伺うと「やっぱり来てもらうと安心だわ」とおっしゃってくださって…。

短い訪問時間でも、いざというときに頼っていただけたことが本当にうれしかったですし、私自身もほっとした気持ちになりました。

難しさも喜びに。訪問看護を通じて自分の引き出しを増やしていきたい

手稲出張所での仕事の様子

——訪問看護で難しいと感じることはありますか?

訪問看護は、その方の家という空間にお邪魔して行う仕事です。そのため、ご本人とご家族の価値観を尊重した看護を提供する必要があります。

信頼関係を築くことで解決することもありますが、「自分には何ができるだろう?」と常に考え続けることは、すごく大事であり難しい部分です。

けれど、考え抜くことがやりがいになり、それがお互いの喜びにつながっていくのかなと感じています。

——白ゆりのオンコール体制について、実際に働いてみてどう感じましたか?

以前に勤めていた訪問看護ステーションでは、私含めて4人ほどのスタッフで回していたため、オンコールは月に十数回ありました。その点、白ゆりは月3~4回と比較的少なく、体感的にもかなり違いを感じています。

もちろん、オンコールに当たった日はドキドキしながら待機していますが、「これが終わったらしばらくない」と思えるので(笑)。

それに白ゆりのオンコールは、独り立ち前に必ず先輩スタッフが1人ついてサポートしてくれるので、久しぶりの対応でも心強かったです。

——今後の展望を教えてください。

これまでの病院での経験にプラスして、訪問看護での経験が自分のスキルになればいいなと思っています。

自分の中にたくさんの引き出しをつくり、困ったときや不安な場面で取り出して、利用者さんへのケアとして還元できたらうれしいです。

——最後に、訪問看護への転職を迷っている方にメッセージをお願いします。

訪問看護に興味があっても、病院との違いやオンコールのことなど、不安を感じる方は多いと思います。けれど、これまでの経験は決して無駄にはなりませんし、在宅の現場でも必ず役に立ちます。

少しでも気になる方は、まずは説明会などで訪問看護について知ってみてください。挑戦してみたいと思っている方と一緒に働けたら私もうれしいなと思います。

白ゆりリレークエスチョン:オンオフの切り替え

「笑顔で、むすぶ、おもてなし」から考案した職員同士でむすぶリレー企画の第七弾です。今回は、北30条事業所のSさんの質問に答えていただきます!

北30条事業所・Sさんのインタビュー:訪問看護で大切にしている“利用者さんが主役”という一貫した視点

——オン・オフの切り替え、どうしていますか?

【Sさんのコメント】
私は管理者という立場柄もあって、休みの日も気づけば仕事のことを考えてしまいます。もしよければ、オン・オフの切り替え方があれば教えてほしいです!

「この5日間をがんばったら週末の楽しみがある!」と思っています。

私にとっての楽しみは息子の部活の応援とかなんですけど、そういう小さい目標を密かに立てています。「1週間を乗り越えたらまた土日があるぞ!」という感じで、仕事と休みの切り替えをしていますね。

——NEXT:行ってみたい場所はどこですか?

好きな食べ物とか色々考えたんですけど、皆さん何かしらあるんじゃないかと思ってこれにしました。ちなみに私は、ロサンゼルスで大谷くんの野球を見てみたいです。

※本記事は取材時(2025年6月25日)のもので、記載情報は現在と異なる場合がございます。


白ゆりでは一緒に働く仲間を募集中です

訪問看護リハビリステーション白ゆりでは、地域医療を一緒に支える訪問看護師・理学療法士・作業療法士を随時募集しています。

  • 在宅医療の現場に興味がある
  • 自宅で療養する利用者さまの生活を支えたい
  • 主体性を持って働く仕事がしたい

など、訪問看護に興味のある方は、ぜひ職場見学会にご参加ください。皆さまのご応募をお待ちしております。

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訪問看護リハビリステーション白ゆり採用サイト(札幌・函館)

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編集部

訪看オウンドメディア編集部

訪問看護師として働く魅力をお伝えすべく、日々奔走する白ゆりのWebメディア担当。
ワークとライフに役立つ記事を中心に、訪問看護に関するさまざまな情報を発信しています。

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