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地域に根差した訪問看護ステーションを志す、管理者が心がけている取り組みとは?

地域に根差した訪問看護ステーションを志す、管理者が心がけている取り組みとは?

要介護高齢者の増加や在院日数の短縮などが進むなか、在宅のニーズに目を向けたことで訪問看護へと転職したNさん。

日々訪問に勤しみながら「自分にできることは何か」を考え続け、中央の管理者として率先して活躍しています。そんなNさんに、ステーションのマネジメントやスタッフのフォロー、管理者として心がけていることなどを伺いました。

訪問看護リハビリステーション 白ゆり 中央所属 M.Nさん
2019年8月1日入社 2023年4月より中央事業所の所長を務める。




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利用者さんが納得できる生活環境を支えるのは、訪問看護ならでは

——Nさんは別の訪問看護ステーションから白ゆりへ転職したと聞きました。訪問看護を始めたきっかけは?

もともと急性期病院の外科や総合病院に勤めていましたが、当時は子育てで夜勤が難しくなり、子どものことやワークライフバランスも考えていたころでした。

今後、全国的に病院の在院日数の減少が進むなかで、いままでのように長く最期まで病院で過ごせないまま、自宅へ帰られる患者さんが多くなるだろうなぁと。そこで自分が在宅に携われたらと思ったことが、訪問看護への転職を考えたきっかけです。

外来だと、どうしても患者さんと点と点の関わりしかできない場面が多いので、普段の生活を含めて支えていきたいと思いました。

——白ゆりに転職した理由はなんですか?

以前に勤めていたのは病院併設の訪問看護ステーションだったので、どうしても病棟への異動があるんですね。私は訪問看護を続けたかったので転職を考えました。

その後、転職活動の中で白ゆりを知り、オンコールを持つ数が月に2~3回と少ないことなどメリットがあると思いました。前は小規模で月に10日くらいオンコールを持っていたので、白ゆりなら子育てをしながらでも働けそうだと思い、入社を決めました。

——実際、白ゆりに入社してよかったと思うことはありますか?

訪問看護リハビリステーション白ゆりの「こだわり」

前向きな社風が良いと思います。毎日朝礼で「訪問看護のこだわり」を読み上げるのですが、その考えが自分の中に根付いて、前向きな考え方ができるようになったと感じています。

あとは、母体が大きいので安心感を持って働けますね。訪問看護の業務にあたる人数がきちんと確保されていると思います。

——訪問看護を続けていくなかで「訪問看護ならでは」と感じることや気づきはありましたか?

訪問看護では、自宅で最期まで過ごしたいと願う方をフォローしながら希望を叶えてあげることができた、という達成感を感じることができます。

ずっと関わってきた方が亡くなられると悲しさもあるんですけど、本人も家族も納得して過ごせる生活環境のお手伝いができることは「訪問看護ならでは」だと思います。

あと、病棟でずっと働いていたら知り得なかったことや分からなかったことってあったんだろうなと、訪問看護をやっていると感じますね。人と人との関係性をどう構築していくかとか、他職種とのやり取りの仕方とか。訪問看護は外部との関わりが広いので、コミュニケーションについてはとても勉強になります。

コミュニケーションを通して、風通しのいい職場をつくるには

——訪問看護で大変だと感じることを教えてください。

やっぱり人との関わりが大変です。訪問看護はただ利用者さまとお話するだけでなく、会話の中で意図的に「ケアに必要なことついて情報収集したい」という場面もあって、その情報を引き出すためにどう質問していくかを考えなければならないんですね。

中には認知症聞きたいことへの返答が上手くいかない方もいらっしゃいますから、お話をしていく中で必要な情報を聞き出していくことは大変だと思います。

——ありがとうございます。Nさんは中央の管理者もされていますが、周りのスタッフとはどのようにコミュニケーションをとっていますか?

相談がしやすい環境づくりは心がけていますね。悩みがあるときに相談ができないと、結局、後から色んな問題が起こる原因になってしまうこともあります。白ゆりは、Slack(スラック)というコミュニケーションツールを活用しているので、訪問の空き時間でもメッセージでやりとりがしやすいと思います。

あと、中央は昼休憩にステーションに戻ってくるスタッフが多いので、そのときに話しを聞くこともあります。朝礼と終礼で集まったタイミングでも話せるので、相談の場は多いかなと思います。なので、仕事のこと以外でもスタッフと雑談を交えながら、いつでも相談がしやすいようこまめにコミュニケーションをとるようにしています。

——ちなみに、中央での教育やサポート体制についてはいかがでしょうか?

入社したスタッフに対して教育担当を決めて、その担当者が新人をフォローする体制をとっています。まず、先輩看護師と同行訪問し、慣れてから1人で訪問に行ってもらって、利用者さまの状態や住宅環境、どのようなケアをしたのか報告してもらいます。

同行訪問もプリセプターにずっと付くわけではなく、ほかのスタッフにも付いて行ってもらいます。在宅でのさまざまなケースを見て、先輩たちがどのように利用者さまと関わっているのかを見て、そうして徐々に受け持ちを持ってもらいます。独り立ち後も、慣れないうちは比較的状態が落ち着いている方を担当してもらいます。

手厚いフォローができる体制で何回も同行訪問ができることは、白ゆりのように大きな母体である程度のスタッフ数がいるステーションじゃないと難しいと思います。

「中央区といえば白ゆり」を目指し、率先して自分が動く

管理者として率先して動く

——中央の管理者として心がけていることはありますか?

白ゆりは、グループ全体で地域の医療・介護を支えていくことを目指していることからも、中央区に住む地域の方に「白ゆりにお願いしたら安心だよね」と思われるようなステーションをつくっていくことを期待されていると感じています。

なので、私が率先してケアマネジャーさんやソーシャルワーカーさんと対面で会いにいくことは心がけています。管理者が最初に行動することで初めて周りに指示ができると思っているので、スタッフよりも挨拶に行くことは自分なりの目標ですね。

特に中央区は訪問看護ステーションの数も多いので、深くお付き合いができる居宅介護支援事業所を増やしていくためにも、月に2、3回は顔を出す事業所もあります。電話でも報告はできますが、まずは行って、顔を見ながら利用者さまの状況報告をすることは、信頼関係を築くためにも大切なことだと思います。

——ありがとうございます。Nさんの今後の目標を教えてください。

地域の活動に、裏方でも参加していければなと思っています。あとは、「中央区といえば白ゆりだよね」と言ってもらえるような訪問看護ステーションにしていきたいです。

地域で連携できる顔の見える関係を増やすために、例えば病院とコラボしたイベントを企画してみたり。地域には、医療や介護のサービスにつながることができていない人がまだ多くいらっしゃるので、白ゆりを知ってもらえる機会を増やす活動をしたいです。

——最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。

訪問看護に興味があるけど「やっぱり怖い」と思っている方も多いと思いますが、しっかりサポートしていくので、ぜひ挑戦してみてほしいです。やってみると思ったよりもハードルが低いと感じるかもしれませんし、まずは職場見学会に参加いただいて、訪問看護のことを知ってほしいと思います。

職場見学会の申し込みはこちら

白ゆりリレークエスチョン:小さいころの夢は?

「笑顔で、むすぶ、おもてなし」から考案した職員同士でむすぶリレー企画の第四弾です。今回は、訪問看護事業部のYさんの質問に答えていただきます!

訪問看護事業部・Yさんのインタビュー:「笑顔とおもてなし」を大切にした訪問看護が軸。やりがいと大変さの先にある楽しさを伝えたい

——小さいころの夢はなんですか?

【Yさんのコメント】
小学生の文集とかに、どんな夢を書いたのか気になる!小さいころから看護師になりたかったのか興味があります。

小さいころはキャビンアテンダントになりたかったです。幼稚園のころから「自分はスチュワーデスになる」って言っていましたね。その後、進路も変わっていき、父親が薬剤師、母が看護師だったこともあって、最終的には看護師へ行きついたという感じです。

——NEXT:趣味について教えてください!

普段は子どものことがほとんどで自分の趣味がないので、何か趣味があれば教えてほしいなと思います。

※本記事は取材時(2025年1月30日)のもので、記載情報は現在と異なる場合がございます。

編集部

訪看オウンドメディア編集部

訪問看護師として働く魅力をお伝えすべく、日々奔走する白ゆりのWebメディア担当。
ワークとライフに役立つ記事を中心に、訪問看護に関するさまざまな情報を発信しています。

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