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【看護師向け】夜勤を辞めたい…原因と対処法は?日勤で働ける転職先も紹介

夜勤で生活リズムが乱れてしまい疲れがとれにくい、このまま続けるのは厳しい——。そう感じている看護師は少なくありません。
20代後半からは結婚・子育てなどライフステージの変化、30代後半からは体力面の負担から、夜勤ありの働き方を見直す人もいるかと思います。
本記事では、夜勤を辞めたいと感じる理由を整理し、負担を軽減する方法や日勤で働けるおすすめの転職先について解説します。
2分でわかる!白ゆり訪問看護の働き方
目次
看護師が夜勤を辞めたいと思う理由は?

看護師が夜勤を辞めたいと思い始める理由は、体力的な問題や生活との両立などさまざまです。ここでは、夜勤を辞めたいと感じやすい主な理由について紹介します。
生活リズムが乱れやすい
夜勤による昼夜逆転の生活を続けていると、体内時計が崩れ、生活リズムの乱れを引き起こしやすくなります。
夜勤中の仮眠や夜勤明けの休みは確保されていますが、夜勤明けに睡眠を取る際も昼間の光や騒音などの影響を受けやすく、十分に休めない可能性があります。
疲労感が常習化してしまうと、体調不良や集中力の低下を招き、仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。その結果、生活の質そのものが低下してしまう原因にもなりかねません。
心身の不調が起こりやすくなる
夜勤によって生活リズムが乱れると、睡眠の質の低下や食生活の乱れを招き、身体に大きな負担がかかります。
こうした身体的な負担は精神面にも影響し、不安やイライラ、気分の落ち込みが生じやすくなります。
不調を抱えた状態が長期間続くと、うつ病などの精神疾患に発展するリスクも高まるため、早めに対処する必要があるでしょう。
家族や友人と生活の予定が合わない
家族や友人が日勤帯で活動している場合、シフト制の夜勤勤務ではプライベートの予定を合わせるのが難しくなります。
予定が合わないことですれ違いが続くと、孤独感を抱きやすく、精神的なストレスを抱えることも多くなるでしょう。
特に、子育て中の看護師は家庭の生活リズムと勤務時間のズレが、日常生活や育児に支障をきたす原因になることもあります。
結果として、生活に充足感を得にくくなり、仕事や生活全体の質を低下させる要因にもつながりかねません。
夜勤対応にプレッシャーを感じる
夜勤は少人数体制で行われる傾向にあり、一人あたりの業務負担や責任が重くなりがちです。
緊急入院や急変時には迅速な判断が求められる場面も多く、特に経験の浅い看護師にとっては大きなプレッシャーとなるでしょう。
また、受け持ち人数の多さや一緒に働くメンバーとの相性によっても精神的な負担が増すこともあります。
夜勤の負担を軽減する取り組みやすい3つの方法
夜勤に負担を感じていても、すぐに転職に踏み切るのは難しいかもしれません。まずは、手軽に始められる工夫からスタートすることで、夜勤の負担を軽くできる可能性があります。
疲れやストレスを和らげるために取り組みやすい3つの方法を紹介します。無理なく続けられる工夫から始め、少しずつ日々の働き方を楽にしていきましょう。
生活リズムを整える工夫を取り入れる
生活リズムを整えるためには、夜勤中の仮眠をできるだけ普段のリズムに近づけてとることが重要です。これにより体内時計の乱れを最小限に抑えられます。
また、食事の時間も普段のタイミングに合わせるように心掛けると体調管理に役立ちます。
夜勤中は忙しさから菓子パンやカップラーメンなど手軽な食事を選びがちですが、サラダなどの野菜やタンパク質を取り入れたバランスの良い食事を意識するようにしましょう。血糖値の急上昇を避けるため、消化に良いものを選ぶことで疲労軽減にもつながります。
詳しい生活リズムの整え方は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【関連記事】
夜勤をしながら生活リズムを整えるコツ!原因や心身への影響も解説
自分なりの息抜きを見つける
夜勤の負担を軽減するためには、自分に合った息抜きの方法を複数持つことが大切です。
例えば、ゆっくり入浴してリラックスしたり、マッサージで疲れをほぐすのも効果的です。友人と会って話す時間を設けることで心を軽くしたり、趣味に没頭して気分転換するのもよいでしょう。
また、適度な運動はストレス発散になり、身体の調子も整います。
こうした息抜きを習慣化することで、気持ちにメリハリが生まれ、心身のバランスを保ちやすくなります。
同僚や上司に相談する
夜勤がつらいと感じたら、一人で抱え込まずに同僚や上司に相談してみましょう。同じ立場の同僚であれば似たような悩みを共有し、共感してもらうことで安心感が得られますし、上司からは経験を踏まえた具体的なアドバイスをもらえる可能性があります。
話すことで新たな視点が得られたり、気持ちを吐き出すことで心の負担を軽減できることもあります。不安を抱えた時点で、早めに相談することが大切です。
どうしても夜勤がつらいときの対処法

夜勤がどうしてもつらく、辞めたい場合は、一時的な対処だけで乗り切ろうとせずに働き方を根本的に見直す必要があります。
無理を続けると体調や心の健康に影響が出やすいため、自分に合った働き方への切り替えを真剣に考えてみましょう。
現在の職場で異動の希望を伝える
夜勤の負担が大きい場合は、職場内での異動を希望することも選択肢の一つです。夜勤のない部署へ異動できれば、心身の負担が軽減される可能性もあります。
ただし、他の部署への異動願いを出しても希望が必ず通るとは限りません。また、新しい業務を覚える必要があるため、よく考えて判断することが重要です。
まずは上司に相談し、現在の状況や希望を伝えることで適切なアドバイスやサポートが得られることもあります。冷静に状況を見極めつつ、自分の意思をしっかり伝えましょう。
転職を視野に入れる
職場内での異動が難しい、あるいは負担が解消されない場合は、転職を視野に入れてみるのも一つの方法です。
現在の働き方を続けて心身の健康を損なってしまうと、自分にとっても職場にとっても良い結果とは言えません。
無理をして働き続けるよりも、思い切って環境を変えることで新たな活力を得られることもあります。将来のためにも自分の健康と生活を最優先に考え、転職を真剣に検討してみましょう。
看護師が夜勤を辞めて日勤で働くメリット・デメリットは?
夜勤を辞めて日勤中心の働き方に切り替えると、生活リズムが整うことで体調管理がしやすくなるといったメリットがあります。
一方、夜勤手当がなくなることで収入が減少しやすいなどのデメリットも存在します。
日勤への転換によるメリットとデメリットを確認し、自分に合った働き方を選択しましょう。
メリット
まず大きなメリットとして挙げられるのは、生活リズムが安定しやすくなることです。夜勤によって体内時計が乱れて体調を崩していた人にとっては、心身の不調が改善する可能性もあります。
また、勤務スケジュールがある程度固定されるため休日の見通しも立てやすくなり、家族との時間を確保しやすくなる点も大きな利点です。
特に子育て中の看護師にとっては、子どもの送り迎えや行事への参加など、家庭との両立がしやすくなるという実感を得やすいでしょう。
生活のリズムが整うことで余裕が生まれやすくなるのが、日勤勤務の大きな魅力です。
デメリット
日勤で働くメリットは大きいですが、いくつかのデメリットも生じます。
まず、夜勤手当がなくなることで、全体の収入が減ってしまうのは避けられません。これまで夜勤によって得られていた収入の割合が大きい場合、家計に影響が出ることもあります。
シフト勤務に比べて平日の休みが取りにくくなることで、平日にしかできない役所の手続きや買い物などが難しくなる可能性も出てきます。
さらに、夜勤を含む勤務では急変対応や幅広いケースを経験できるため、看護師としての技術を高めたい人にとっては、日勤帯のみの勤務に物足りなさを感じるケースもあるかもしれません。
そのため、自分のキャリアプランに合っているかをしっかり考えてから働き方を選択することが大切です。
夜勤を辞めたい看護師におすすめの転職先

夜勤なしでも看護師が活躍できる場は多く、日勤で働けるおすすめの職場として、クリニックや病院の外来、介護施設、健診センター、訪問看護ステーションなどが挙げられます。
それぞれの特徴を以下に紹介します。
クリニック
クリニックは日曜・祝日が休診のことが多く、勤務時間や休日が固定されているため予定が立てやすく、生活リズムを整えやすい環境です。
また、地域に点在していることから自宅近くで求人が見つかりやすいのも魅力の一つと言えます。
業務内容は、診察補助・検査介助・採血などが中心で、基本的な看護技術が求められます。医師や事務スタッフと連携する場面が多いため、チームワークを大切にできる人に向いているでしょう。
注意点としては、入院設備のあるクリニックの場合は夜勤がある点と、少人数で運営するクリニックが多いために急な休みがとりにくい点があります。
病院の外来
病院の外来は土日祝が休みのことも多く、夜勤ができない子育て中の看護師も選択しやすい勤務形態です。
主な業務は診察補助、検査介助、処置などで、急患や急変の対応もあるため臨機応変に動ける対応力や落ち着いた判断が求められます。
採血や点滴などの基本技術を日常的に行うため、基礎的なスキルの維持には適しており、急変対応を通して判断力や連携力も養えます。
ただし、配属先によっては早出・遅出、オンコール対応がある場合もあり、必ずしも日勤のみとは限らないため、事前に勤務形態を確認しておきましょう。
介護施設
介護施設は病棟に比べると落ち着いて働ける職場が多く、利用者の体調が安定していれば残業も少なめです。長期的に高齢者と関わるため、介護分野に関心がある人に向いています。
医療処置は少ないものの、バイタル測定や褥瘡ケア、吸引など基本的な看護技術は日常的に行われるだけでなく、些細な体調の変化に気づくための観察力を養えます。
グループホームや有料老人ホームなどの施設は医師が常駐していないため、医療的な判断を求められる場面においては臨機応変な判断力が求められます。
また、施設形態によっては夜勤や早出・遅出などの勤務が発生するため事前に労働条件を確認しましょう。
訪問看護ステーション
訪問看護は、利用者の自宅を訪問して看護を提供する働き方で、看護師は訪問看護ステーションに在籍します。
基本は日勤で動けることから、家庭と仕事を両立しやすく、夜勤勤務よりは下がるものの、日勤帯の中では比較的給与が高めに設定されています。
利用者や家族と丁寧に関わる姿勢が求められるだけでなく、一人で判断する場面も多いため、3〜4年以上の臨床経験がある人に向いています。
訪問看護は、移動が多く天候の影響を受けやすい点や、急変対応時への対応に不安を感じやすい、オンコール対応があるといった注意点もあります。
しかし、基本的な看護技術に加え、在宅特有の判断力や観察力、応用力が身に付くため、看護師としてのスキルアップが望める環境です。
【関連記事】
訪問看護の転職に失敗しないポイントは?未経験者が後悔しがちな理由も解説
健診センター
健診センターは日勤のみ・土日休みの職場が多く、規則的なスケジュールで働けるのが魅力です。扶養内や短時間勤務の求人も見つけやすく、家庭との両立もしやすいでしょう。
業務は採血や身体測定、検査の誘導・説明などが中心です。ルーティンワークが多いため、正確さやスピードを意識して働ける方に向いています。
採血・測定といった基本技術を繰り返し行うことで手技の精度が高まる一方で、急変対応や幅広い疾患への対応は少なく、急性期看護など幅広いスキルを求める方には物足りなさを感じることもあります。
訪問看護リハビリステーション白ゆりの働き方
訪問看護リハビリステーション白ゆりは、北海道札幌市・函館市で展開する訪問看護ステーションです。
運営母体の白ゆりグループは、生活支援・訪問介護・訪問看護・通所介護・居宅介護支援サービスなど複数事業を行い、地域に質の高い介護・医療サービスを提供しています。
このように運営母体が大きいため、安定した基盤のもとで働くことができます。
- 日勤のみ、年間休日120日以上。オンコールは月2~3回と少なめ
- 約3~5カ月の教育により訪問看護未経験者も安心してチャレンジできる
- 各事業所に複数人のスタッフが在籍しているためチームで協力して働ける
スタッフ同士の活発なコミュニケーションの文化が根づいており、訪問業務で抱えやすい悩みや不安も早めに共有しやすい環境が特徴です。
働くスタッフの声
白ゆりには、病院から訪問看護に転職したスタッフが数多く働いています。
【Nさん】
実務経験が4年で循環器のみだったので、経験や知識の面で「自分にできるだろうか」という迷いがありました。1人で対応できるかなという不安が特に大きかったです。
ですが、白ゆりに入社してみると、周囲からの手厚いフォローや細やかな情報共有もあり、安心して働くことができています。
Nさんのインタビューを読む👇
迷いながら始めた訪問看護。周囲の支えと学びの中で見つけたやりがい
【Yさん】
夜勤フルタイムで働いていましたが、子どもが小学生にあがるタイミングで預かり保育もできなくなり、家庭との両立が難しく感じました。
夜勤を辞めて日勤帯で働く職場として白ゆりを選びましたが、平日にしっかり働いて土日は休むというメリハリのある生活ができ、家族との時間が増えました。
白ゆりは、困ったことがあればすぐに上司に相談でき、スタッフ同士で協力する体制が整っているので、安心して訪問看護の世界に飛び込んでみてほしいです。
Yさんのインタビューを読む👇
初めてでも安心して始められた。病院から訪問看護へ転職した看護師の声
職場見学会のお知らせ
白ゆりでは、実際の働き方をしっかり理解したうえでご応募いただけるよう、職場見学会を随時開催しています。
- 訪問看護に興味があるけどイメージが湧かない
- 白ゆりの働き方について、給与まで詳しく知りたい
- 実際に働いている人の声を聞いてみたい
白ゆりへの応募を決めていない方の参加も大歓迎です。まずはお気軽に職場見学会に参加してみてください。
採用情報・職場見学会の案内・お申し込みはこちら👇
訪問看護リハビリステーション白ゆり採用サイト(札幌・函館)
まとめ
夜勤を辞めたいと感じたら、まずは生活リズムを整える・息抜きをする・相談するといった対策で負担軽減を試み、それでも難しければ異動や転職を検討しましょう。
中でも、訪問看護はオンコールこそあるものの、日勤中心でこれまでの臨床経験を活かしながらスキルの幅を広げることができます。次のステップとして前向きに考えてみてはいかがでしょうか。
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編集部
訪看オウンドメディア編集部
訪問看護師として働く魅力をお伝えすべく、日々奔走する白ゆりのWebメディア担当。
ワークとライフに役立つ記事を中心に、訪問看護に関するさまざまな情報を発信しています。