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看護師の転職にベストな経験年数は何年目?年数別の注意点や転職のポイント

看護師の転職にベストな経験年数は何年目?年数別の注意点や転職のポイント

「今の経験年数で転職して大丈夫だろうか」。看護師であれば、一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。実際、経験年数や身につけたスキルによって、転職先の選択肢や求められる役割は変わります。

そこで本記事では、看護師の転職にベストと言われる経験年数は何年目なのかについて解説します。あわせて、経験年数ごとの注意点や転職を成功させるポイントも紹介しますので、転職やキャリアに迷っている方はぜひ参考にしてください。

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看護師が転職しやすいのは3年目以降と言われる理由

経験年数3年目で転職に前向きな看護師

一般的に看護師の転職は、3年目以降(または3~4年目以降)が一つの目安と言われています。主な理由は以下の3点です。

  • 基本的な看護技術が身につき「一定の実務経験がある」と判断されやすいため
  • リーダー業務やプリセプターなど、新人教育に関わる経験を積んでいるため
  • 求人側の条件として「臨床経験3年以上」が多く、応募できる幅が広がるため

1年目は、先輩の指導のもと日々の業務を覚えることで精一杯になりやすいです。2年目になると後輩ができ、少しずつ先輩の手を離れて一人前の看護師として歩み始めますが、多くの職場ではまだリーダー業務を任される機会は多くありません。

3年目になると、リーダー業務に加えてプリセプターとして新人教育を担当することも増えてきます。こうした経験を通じて、知識や技術だけでなく、判断力や他職種との連携力などのスキルも鍛えられます。

そのため、多くの求人では「経験年数3年以降」が採用基準の目安として設定されているのです。

データで見る実際の勤続年数・転職理由は?

看護師の勤続年数の傾向も確認しておきましょう。日本看護協会の調査では、勤続年数は、1年以上4年未満(17.0%)が最も多く、次いで4年以上7年未満(16.7%)、1年未満(9.1%)は1割程度となっています。

この結果からも、数年単位でキャリアを見直し、転職を検討する人が一定数いることがわかります。

看護職員としての通算経験年数

出典:日本看護協会「日本看護協会調査研究報告<№98>2022 2021年看護職員実態調査 P8

転職理由としては、ステップアップに加え、女性ならではのライフステージの変化(結婚・転居など)が挙げられます。

厚生労働省の調査では、20代の転職理由1位結婚、2位転居、3位看護職の他の職場への興味となっています。30代も同様に、1位結婚、2位妊娠・出産、3位子育てと、よりライフステージ要因の影響が大きい傾向が示されています。

看護職員の離職理由

出典:厚生労働省「令和5年9月1日 第195回職業安定分科会 看護師等(看護職員)の確保を巡る状況 P14

看護師の転職|経験年数別の懸念点・おすすめの働き方

看護師の経験年数別におすすめの働き方を紹介

看護師が転職を考える際は、経験年数によってメリット・デメリットが異なり、あらかじめ理解しておくことで転職活動をスムーズに進めやすくなります。

ここでは、経験年数ごとに注意すべきポイントと、おすすめの働き方を解説します。

経験1~2年目の転職

1年目は看護の基本を学ぶ段階にあり、転職市場での需要は高くありません。ただし、看護師は慢性的な人手不足でもあるため、職場によっては第二新卒枠として受け入れられる可能性もあります。

教育体制が整っている職場を選べば、心機一転してキャリアを再スタートできるチャンスは十分にあるでしょう。

2年目になると基礎的な看護技術は身についてくるため、1年目より選択肢は広がります。一方でリーダー業務や新人教育の経験はまだ少なく、転職先からは「育成が必要な人材」と見なされる場合があります。

懸念すべき点

懸念点は1~2年目で共通し、看護師としての知識・技術が十分でないため即戦力と見なされにくい点です。

また、3年未満の転職は早期離職の可能性を懸念されやすく、「すぐに辞めてしまうのでは」と受け取られることがあります。その結果、受け入れてくれる職場が限られるケースがあるのが実情です。

おすすめの働き方

経験が浅い時期は、教育体制が整っている中規模以上の病院を選ぶと安心です。4月入職であれば、新人と同じ研修を受けられる可能性もあります。

また、精神科病院や療養型病院など高度な医療処置が少ない職場を選ぶ道もあります。ただし、領域特融の知識が必要だったり、向き不向きが分かれやすかったりするため、事前のリサーチは欠かせません。

介護施設も医療処置の頻度は比較的少ない一方で、看護師配置が少なく教育体制が不十分でない場合や、緊急時に判断を求められる場面もあります。経験が浅い場合は注意が必要です。

いずれにせよ、「なぜ今転職するのか」を明確にし、面接でしっかりとした将来のビジョンを伝えられるよう準備しておきましょう。

健康に影響がある場合は無理せず転職を

職場が合わず心身の健康に影響が出ている場合は、まず休むことを優先しましょう。師長や信頼できる先輩に相談し、それでも改善が難しければ、転職も視野に入れることも選択肢の一つ。

看護師は責任の重さや勤務のハードさから、負担が蓄積しやすい仕事です。自分を守る行動は、長く働く上で必要な判断だといえます。

経験3~4年目の転職

経験年数が3年目以降になると、看護師としての知識・技術がある程度身につき、一人前と評価されやすくなります

個人差はありますが、プリセプターやリーダー業務を経験している人も増え、即戦力として期待されやすいでしょう。

4年目になると、こうした経験がさらに積み上がり、採用されやすさや選択肢の幅は一層広がります。また、給与面でも実務経験ありとみなされ、条件交渉次第で年収アップにつながるケースもありますが、上がり幅は職場の規模や担当領域によって差が出ます。

懸念すべき点

3年目は一人前として扱われる一方、プリセプターやリーダー経験がなければ「総合的な判断力などが不足している」と見なされることがあります。

また、4年目以降は転職先によって前職とのやり方・文化の違いによるギャップが感じやすい場合も。引き続き現場で経験を積むべきか転職をすべきかは、自身のキャリアプランに沿って判断しましょう。

おすすめの働き方

3年目以降になると転職先の選択肢が広がるため、さらに経験を積みたい人は二次救急・三次救急の急性期病院や、ICU・ERなど高度な医療処置が求められる現場に挑戦する道もあります。

一方で、クリニックや訪問看護など夜勤のない働き方を選ぶことも可能です。転職だけでなく、病院内で異動願いを出すという選択肢もあります。

選択肢が増える分、譲れない条件や妥協できる条件を整理し、将来を見据えて選ぶことが大切です。

経験5年目以降の転職

5年目以降になると現場経験が十分と判断されやすく、転職先に困ることは少ないです。即戦力として評価されやすく、キャリアアップを目指した転職も現実的になります。

また、認定看護師・専門看護師を目指すなど資格取得によるステップアップや、管理職への打診を受けるケースもあり、働き方の幅が広がる時期です。

懸念すべき点

5年目以降は「できて当然」という目で見られやすく、業務量が増えたり、実力以上の役割を求められてしまうことがあります。

また、前職とのギャップによるミスマッチも起こり得ます。長く同じ職場にいるほど、独自ルールに慣れて新しい環境に適応しづらいケースもあるため、転職前の情報収集と見極めが重要です。

おすすめの働き方

経験年数が5年もあれば、病院以外の職場や企業への転職にもチャレンジでき、自身のライフスタイルに合わせた職場を選びやすくなります。

選択肢が広いからこそ、理想の看護師像やキャリアプランを明確にし、中堅として今後どんなふうになりたいかを整理したうえで転職先を選ぶことをおすすめします。

経験10~15年目の転職

1~4年目に転職する看護師が多い一方で、勤続年数10~15年の割合も一定数あることが先の表からも読み取れます。

理由としては、子育てなどの要因が絡み、ライフステージに合わせた転職が必要になることが考えられます。また、体力的にも夜勤業務が身体に負担のかかる段階です。

経験面の懸念はありませんが、生活に合った働き方を選ぶ視点がより重要になります。

懸念すべき点

家庭に理解のある職場は増えていますが、託児所や時短勤務の整備が十分でない職場もあり、結果的に退職せざるを得ない人もいます。

また、夜勤なしの働き方を選ぶと、夜勤手当がなくなることにより給与が下がる可能性があります。経験年数が給与に反映されにくい職場もあるため、条件確認は慎重に行いましょう。

加えて、在籍年数が長いほど新しい環境に適応しにくくなる傾向がある点も注意が必要です。

おすすめの働き方

10年目以降は管理職も含めて選択肢が広がり、希望に沿ったポジションを目指しやすくなります。

子育て世代には、クリニック、介護施設、保育園、訪問看護など日勤で働ける職場が人気ですが、求人枠が少ない職場もあるためタイミングを逃さないようにしましょう。

仕事と子育ての両立を考える際は、通勤距離や勤務時間、サポート体制などの条件と、これまでの経験を活かせるかのバランスを取ることが大切です。綿密な情報収集を行い、福利厚生だけで判断しないようにしましょう。

看護師の転職で気をつけるべきこと

転職時に気をつけるべきことを案内する看護師

看護師は経験年数によって転職の選択肢が変わることをお伝えしましたが、ほかにも注意点があります。ここでは、転職をスムーズに進めるために気をつけることやポイントを紹介します。

自己分析で経歴を見直す

転職を考えたら、まず自己分析でこれまでの経験を整理しましょう。

自分の現状を理解しなければ、今後の方向性が定まらず「こんなはずではなかった」と悩むことにつながってしまいます。看護師としての知識や技術だけでなく、やりがいを感じた場面、つらかった場面なども具体的に書き出すのがおすすめ。

また、自分自身の強みや弱みといった傾向を知ることも転職において非常に重要です。自分年表などを利用し、じっくりと考える時間をつくってみてください。

転職で叶えたいことを明確にする

自己分析ができたら、次に転職で叶えたいことを明確にします。目的がはっきりすると迷いが減り、転職後のミスマッチやモチベーション低下を防ぎやすくなります。

現職の良い点・悪い点を整理し、その中で自分が維持したいこと、改善したいことに優先順位をつけると、効率よく転職活動を進められます。

複数の求人を比較・検討する

転職の目的が定まったら、複数の求人を比較しながら応募先を検討します。自己分析の段階で、すでに興味のある領域や適性の方向性はある程度見えているはずです。

自分自身で求人を探すだけでなく、転職エージェントへの相談や職場見学会への参加も有効です。特に、職場見学会は現場の雰囲気を確認できるため、判断の精度が上がります。

メリットだけで転職先を判断しない

求人を見ると給与や福利厚生などメリットに目が向きがちですが、メリットの裏にはデメリットもあります。

例えば訪問看護だと、給与は比較的高く、日勤のみで働くことが可能ですが、オンコールの回数が負担になるケースがあります。また、教育体制は病院ほど整っていない職場もあるため、事前確認が重要です。

転職後のギャップは大きなストレスにつながります。メリット・デメリットの両方を踏まえ、客観的に判断しましょう。

経験年数3年以上の方へ|訪問看護の転職を検討してみませんか?

訪問看護リハビリステーション白ゆりでは、地域医療をともに支える看護師を募集しています。白ゆりでは、実務経験3年以上の方を対象にご応募を受け付けています。

入職後は、独自の教育プログラムや同行訪問で経験を積み、訪問看護の基礎を段階的に身につけられます。オンコール対応も月2~3回と比較的少なめで、訪問看護未経験の方も安心してスタートしやすい環境です。

少しでも興味のある方は、毎週火曜日開催の職場見学会へぜひご参加ください。現場の看護師が働き方や待遇について分かりやすくご案内します。「まずは見学だけ」という方も大歓迎。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

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まとめ

看護師の転職における経験年数の目安や年数別の注意点を解説しました。一般的には、経験3年以上で応募できる求人が増え、転職の選択肢が広がりやすくなります。

看護師は慢性的な人手不足により転職先の選択肢が多いと言われていますが、実際には経験年数によって選びやすい職場が変わります。

まずは自身の経験を整理し、転職で叶えたいことを明確にした上で客観的に判断することが大切です。将来のキャリアを見据えながら、一歩ずつ着実にキャリアアップを目指していきましょう。

編集部

訪看オウンドメディア編集部

訪問看護師として働く魅力をお伝えすべく、日々奔走する白ゆりのWebメディア担当。
ワークとライフに役立つ記事を中心に、訪問看護に関するさまざまな情報を発信しています。

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