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リハビリから日常に楽しみを。人との関わりで見つけた訪問看護の魅力

リハビリから日常に楽しみを。人との関わりで見つけた訪問看護の魅力

理学療法士のSさんは、利用者さんやご家族はもちろんスタッフとの日々の会話も大切にし、コミュニケーションを軸とした働きやすい職場づくりにも注力しています。

今回は、白ゆりに入職してからの印象や学び、利用者さんとの関わり方、チームでのコミュニケーションについてお話を伺いました。

訪問看護リハビリステーション白ゆり 新さっぽろ所属 T.Sさん
2020年2月1日入社 理学療法士として従事し札幌市・厚別区近郊のご利用者さまを担当

2分でわかる!白ゆり訪問看護の働き方

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“もどかしさ”を感じた病院勤務。友人の後押しで踏み出した訪問看護への転職

——理学療法士になったきっかけは?

学生の頃から「誰かの助けになる医療の仕事がしたい」と考えていて、ちょうど家の近くに理学療法士の資格が取れる大学があったことから挑戦しました。

大学卒業後は市内の急性期の整形病院に就職し、子どもからお年寄りと幅広い世代のリハビリに携わりながら、3年ほど経験を積みました。

——病院勤務から、なぜ訪問看護に転職しましたか?

大学時代から訪問に興味があって、「これからは超高齢化社会になる」という話をよく耳にしていたので、今後ますます在宅の重要性が増すと思っていたんです。だからこそ、病院で働いてたころは言いようのない“もどかしさ”を感じていました。

短期間の入院リハでは、生活に戻った後の患者さんの過ごし方がわからない。治療を重視した関わりだけで、果たして本当に患者さんが良くなっているのか——そう考えると、やりきれない気持ちになりました。そうした思いもあって、訪問看護に転職しました。

——転職するにあたって、白ゆりを選んだ理由は?

白ゆりで働いているスタッフに紹介してもらったのがきっかけです(1※)。以前から親しくしていた友人で、「訪問看護に興味がある」と話したら「じゃあ、うちに来なよ」と(笑)

知り合いが働いている安心感もありましたし、個人的にはインセンティブ制度(2※)にも惹かれました。病院は休みやすい反面、給与はそこまで高くなかったので、訪問に行くほど自分に還元される仕組みは魅力的に映りましたね。

1※リファラル採用
従業員が知人や友人を会社に紹介する制度

2※事業貢献賞与(インセンティブ)
訪問の目標時間を超えた分を賞与に上乗せする制度

——リファラルで入社されたんですね。職場見学会にも参加されたと思いますが、印象はどうでしたか?

まず事業所に入って思ったのが、「誰がどの職種なんだろうと」ということ。これはつまり、看護師さんとリハビリ職が良い意味でフラットに関わっている印象でした。

病院によっては職種間に垣根があってコミュニケーションが取りづらく、僕自身、前職で医師や看護師とのやり取りに難しさを感じる場面もありました。

白ゆりはアットホームで和気あいあいとした雰囲気で、皆さんが楽しそうに働いているなと感じました。それはいまも変わっていなくて、上下に隔たりがなく、役職者とも気軽に話せる空気がありますね。

多くの利用者さんとの出会いが経験になり、訪問看護ならではの視点も磨かれた

——訪問看護を始められたころに苦労したことはありますか?

在宅は整形・脳神経・呼吸系・内科系と、さまざまな病気を抱える方が多いので、改めて幅広い知識が必要だと感じました。

在宅の現場ではアセスメント能力や看護の視点も求められるので、当初は「どうしよう」と悩む場面もありましたね。そのため、病気に関する勉強はかなり頑張ったと思います。

——訪問看護を学ぶなかで、ご自身で工夫されたこと、周りに助けられたことはありますか?

工夫としては、自分が所属している事業所のスタッフ全員に同行訪問をお願いしたことです。白ゆりでは、リハスタッフだけでなく看護師さんにも「一緒に見に行ってもいいですか?」と相談すれば、快く同行させてもらえます。

訪問看護では、利用者さんとの関係値をどれだけ築けるかがとても大切です。積極的にリハビリを受ける方もいれば、家に入ってほしくないという方もいますし、状態や価値観も異なります。関わりを通じて、その方のニーズに気づけるかがリハビリの質に影響します。

同行訪問で実践的な視点を学べただけでなく、さまざまな利用者さんと関わる機会を得られたという点は、今後につながる経験になったと思います。

——利用者さんとの関わりで難しさを感じる場面はありましたか?

あまり難しいと感じたことはないんですが、しいて言えば、どんな方なのかを理解していくことですね。

その人の考えに寄り添いながら、どのような関わりがベストか、どんなコミュニケーションが適切か……それを丁寧に探っていく過程は、慣れるまでは苦労しやすいかもしれません。

——Sさんは、新人さんからコミュニケーションの相談を受けることもありそうですね。

そうですね、相談はされます。でも、実際に利用者さんと会ってみないとわからない部分が多いので、口頭でのアドバイスは難しいです。

ただ、「どうしてあげたいのか」を軸に考えると、自然とニーズが見えてきます。もちろん、全員と相性が合うわけではないので、うまくいかないこともありますが、それは「しょうがない」と割り切ることも大切だと思います。

——訪問看護のリハビリならではのやりがいを教えてください。

たくさんありますが、特に感じるのはご家族とも深く関われることです。

訪問看護を利用される方の多くは、ご家族が介助に悩んでいるケース。身体の起こし方や食事の方法など、どうすればいいかわからず困っている方が多いんです。

なかには、介護が原因で関係がぎくしゃくしている家庭もあります。そうした状況に僕たちが間に入ることで、ご家族の負担が軽くなり笑顔が戻る瞬間に立ち会えたとき、「やっていてよかった」と実感します。

——訪問看護はご家族との関わりも大切ですよね。

はい。ただ、僕らはあくまでお手伝いなので、自分たちの考えを一方的に押し付けてはいけないと考えています。

医療的に必要なことはたくさんありますが、まずはご家族の悩みを理解し、そこに寄り添った提案ができてこそ、訪問看護を利用する意味があると思うんです。

利用者さんが楽になれるようにだけでなく、生活の一部としてリハビリを楽しんでもらいたいですし、訪問看護が日常に小さな変化をもたらすきっかけになればいいなと常に考えています。

だからこそ、「リハビリが入ってから言葉数が増えたよ」「自主的にやってくれるようになった」という話をご家族からいただくと、僕のリハビリが“良いきっかけ”になれたのかなと、うれしく思います。

コミュニケーションを通して、前向きに働ける環境をつくりたい

スタッフ間でのコミュニケーション

——2024年に桑園から新さっぽろに異動されましたが、新さっぽろの雰囲気はどうですか?

新さっぽろはめちゃくちゃワイワイしています(笑) 

利用者さんの話をしていると自然とスタッフが「どうしたんですか?」と集まってきて、相談し合える雰囲気があります。

1人の利用者さんについて複数の意見を聞ける環境が整っている点は、新さっぽろの良さだと思います。

——Sさんは白ゆりに入社して5年が経ちます。これまでの5年間で感じた変化はありますか?

白ゆりの環境が、自分を変えてくれたと感じています。病院では、周りに伝えるべき情報を自分の中だけで処理してしまうこともありましたが、白ゆりでは些細なことでも周囲とコミュニケーションを取るようになりました。

スタッフとの会話で得た情報が利用者さんとの関わり方に影響を与えることもあるので、視点や考え方の幅が広がった実感があります。

——今後の目標や力を入れたいことを教えてください。

これからも、新しく入職するスタッフと積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。

何気ない会話が会社の良い雰囲気につながり、その雰囲気は利用者さんにも伝わります。悩みを共有しやすい環境があることで、スタッフも余裕を持って仕事に向き合えますし、結果として良いケアにつながると思うんです。

明るく前向きに訪問先に向かえるような環境を、日々のコミュニケーションから築けたらうれしいです。

——ありがとうございます。最後に白ゆりに興味がある求職者の方へメッセージをお願いします。

今後も医療従事者として働くなら、在宅の知識は絶対にあった方が良いと思います。病院で働くにしても、在宅の状況を理解することでリハビリの質が高まり、ご家族への理解も得やすくなります。

白ゆりは、訪問看護未経験の方もしっかり受け入れられる環境があるので、在宅ケアの基本を学ぶにはとても良い職場です。「やってみたいけど不安」という方も、ぜひ一度飛び込んでみてほしいですね。

少しでも気になる方は、ぜひ職場見学会に参加してみてください!

白ゆりリレークエスチョン:利用者さんと信頼関係を築くコツは?

「笑顔で、むすぶ、おもてなし」から考案した職員同士でむすぶリレー企画の第十一弾です。今回は、南郷事業所のYさんの質問に答えていただきます!

南郷事業所・Yさんのインタビュー:初めてでも安心して始められた。病院から訪問看護へ転職した看護師の声

——初回訪問で、なかなか心を開いてくれない方と信頼関係を築くコツはありますか?

【Yさんのコメント】
話が弾まないというか、心を閉ざしているなと思う利用者さんの気持ちを和らげる、自分なりの方法があれば聞いてみたいです!

利用者さんの悩みやつらいことを理解できる存在だと思ってもらうことが、信頼関係につながります。そのためには、臆さないで接することが大事だと思います。コミュニケーションも経験値によるので、僕はあんまり考えすぎないようにしています。

——NEXT:長時間座って事務仕事をしているときに気にかけていることはありますか?

次のインタビューがCSさんということで。事務作業だと、8時間ほとんど動かないこともあるじゃないですか。腰とか肩とか痛くなると思うので、そのときの予防法や対策はあるのか知りたいです。

※本記事は取材時(2025年9月19日)のもので、記載情報は現在と異なる場合がございます。


白ゆりでは一緒に働く仲間を募集中です

訪問看護リハビリステーション白ゆりでは、地域医療を一緒に支える訪問看護師・理学療法士・作業療法士を随時募集しています。

  • 在宅医療の現場に興味がある
  • 自宅で療養する利用者さまの生活を支えたい
  • 主体性を持って働く仕事がしたい

など、訪問看護に興味のある方は、ぜひ職場見学会にご参加ください。皆さまのご応募をお待ちしております。

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編集部

訪看オウンドメディア編集部

訪問看護師として働く魅力をお伝えすべく、日々奔走する白ゆりのWebメディア担当。
ワークとライフに役立つ記事を中心に、訪問看護に関するさまざまな情報を発信しています。

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