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初めてでも安心して始められた。病院から訪問看護へ転職した看護師の声

初めてでも安心して始められた。病院から訪問看護へ転職した看護師の声

訪問看護への転職理由として多いのが「家庭との両立」です。家庭を大切にしながら働ける環境を求め、未経験から挑戦する看護師も少なくありません。
Yさんもその1人で、患者の退院後の生活を支えたいという思いもあり、病院から訪問看護へ転職しました。

今回は、デビューの場として白ゆりを選んだ理由や病院との違い、現場で知った訪問看護の魅力について本音で語っていただきました。

訪問看護リハビリステーション 白ゆり 南郷所属 M.Yさん
2024年4月10日入社 訪問看護師として従事し札幌市・白石区近郊のご利用者さまを担当


2分でわかる!白ゆり訪問看護の働き方

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家族との時間も、挑戦もあきらめない――白ゆりで見つけた新しい働き方

——これまでの経歴を教えてください。

総合病院で、外科・整形外科・耳鼻科などの混合病棟に勤めていました。その後、結婚を機に転居し、1年間のお休みを経てから整形外科の入院病棟で約8年間勤務しました。病棟では、リーダー業務や新人指導、学生指導なども経験しています。

総合病院では高齢者の患者さんが多く、転居後の病棟では子どもから高齢者まで幅広い世代のケアを担当しました。

——長く病院に勤めていらしたんですね。転職を考えたきっかけを教えてください。

子どもが小学生になるタイミングで考えました。それまでは夜勤も含めてフルタイムで働いていましたが、小学生になると預かり保育も難しくなり、家庭との両立が難しくなると感じて…。

子どもも中学生になると、友達と遊んだり部活に打ち込んだりで親と過ごす時間がなくなってしまうので、それなら今のうちに家族と一緒に過ごしたいと思い、夜勤を辞めて日勤に切り替えました。

あと、体力的に夜勤がつらくなってきたのも理由の一つです。

——もともと訪問看護への転職を考えていたんですか?

いえ、最初から訪問看護を考えていたわけではなく、ただ、せっかく転職するなら、これまで経験のない分野に挑戦したい気持ちはありましたね。

急性期で働いていたころ、患者さんが退院後どのように過ごしているか、困っていないかと気になることがありました。ちょうど就職活動中にそのことを思い出し、自宅での生活を少しでも支えられたらいいなと思ったんです。それが訪問看護に興味を持ったきっかけでした。

——白ゆりへの入社を決めた理由は?

最初にホームページを見たとき、札幌市内に複数のステーションがあり、母体がしっかりしている印象を受けたんです。訪問看護が初めてだったので、母体が大きいという点は安心材料になりました。

まずは話を聞いてみようと見学会に参加したところ、オンコールや事業貢献賞与、教育体制について丁寧に説明があり、「ここなら安心して働ける」と感じて入社を決めました。

あと、白ゆりはステーションごとで担当地区が決まっているので、移動の負担が少ないことも魅力でした。

——日勤帯で働くようになってから、生活に変化は感じましたか?

病棟勤務のころはシフト制で帰宅が遅いこともあったので、家庭がうまく回っていないと思うことがありました。私自身も、帰ってから子どもの宿題を見たりして、休日は疲れが抜けずにぐったりしていましたね。

今は、“平日にしっかり働いて土日は休む”というメリハリのある生活で、ストレスも減ったと感じます。平日の残業も少なく、家族そろって夜ごはんを食べる時間も増えました。オンコールはありますが、それでも家族との時間が増えたので、本当に良かったと思っています。

病院との違いに戸惑いながらも、安心して現場に出られた理由

白ゆり南郷のスタッフたち

——初めての訪問看護ですが、白ゆりでデビューして良かったと感じた点は?

当たり前のことかもしれませんが、スタッフの皆さんがきちんと挨拶し、受け答えも明るくハキハキしていて、新人の私にも丁寧に接してくれたことです。

訪問看護が未経験の私に対しても、不安を和らげるよう優しく教えてくださったので、安心して現場に出ることができました。そうした雰囲気の良さが、白ゆりで良かったと感じる点です。

——訪問看護と病院とで仕事の違いは感じますか?

看護の“中身”が違うと感じます。病院では、自分たちのフィールドに患者さんを迎え入れて治療や療養を進めていきます。でも訪問看護は、私たち看護師が利用者さんの生活環境にお邪魔させてもらい、必要なケアを行います。

そのため、生活の場をしっかり観察し、日々のコミュニケーションを通じて関係性を築いていくことが大事になるんですが、最初の関わり方から違いますね。

病院では退院に向けて課題を解決していきますが、訪問看護は利用者さんのニーズを把握しながら、在宅生活を安定的に継続できるよう支援する必要があります。その点は少し難しさも感じています。

——同行訪問の期間はどれくらいでしたか?また、印象は?

同行訪問はとても丁寧でした。私は約3カ月同行してもらいましたが、ケアの内容によって回数は異なります。例えば、体調確認だけの訪問であれば1回同行してもらい、問題がなければ次は1人で訪問することもありました。

一方で、褥瘡の処置や終末期の方の点滴管理など難易度の高いケアについては、自信がつくまで同行してもらえます。

入社から年数が経った後でも、自信のない処置について「何回か同行させてください」と相談すれば快く対応していただけるので、やっぱり安心感がありますね。

——白ゆりで実施している研修についての印象を教えてください。

勉強会は定期的に実施されています。また、訪問看護では看護師がリハビリを行う場面も多いため、理学療法士や作業療法士のスタッフと直接教わる機会もあります。

リハビリスタッフが勉強会を開いてくれることもあり、これまで経験の少なかった分野の知識を学べるのはとてもありがたいです。

訪問看護師は“つなぐ存在”。ケアの先に感じたやりがい

——訪問看護で戸惑いを感じることはありましたか?

入職して最初に戸惑ったのは、病院では当たり前にそろっていた必要物品が、家庭だとそろっていないことでした。

あと、24時間いつでも駆けつけられるわけではないので、限られた訪問時間の中で先を見据えて看護し、必要なことを利用者さんに伝える必要がある点も難しく感じました。

具合が悪くなったときの対処法や、どのタイミングで病院に連絡すべきかなど、予測を立てたうえで指示するのは今でも迷います。

——そういった戸惑いに対して、同行訪問ではどのようなアドバイスをもらいましたか?

ケアの内容だけでなく、看護のポイントや利用者さんへの声かけなど、細かい部分までしっかりアドバイスをいただきました。

物品については、ペットボトルをシャワーボトル代わりに使うなど、家庭にあるもので代用する工夫を教えてもらい、各家庭の物品の保管場所についても情報を共有してくれて、すごく助かりました。

白ゆりではiPadに詳細な情報を残して社内で共有しているので、スタッフが急な代行に入る場合でも事前に内容を確認してから訪問できるので安心です。

——訪問看護をやってよかったと感じたことは?

体調の悪化や転倒があった際、訪問看護師がいち早く医療機関につなげられたときです。実際に「このために訪問看護師がいるんだな」と、やって良かったと感じます。

例えば、熱中症で意識がもうろうとしていても本人に自覚がないこともあります。そういうときに、私たちが説得して医療機関につなげられると、橋渡しとしての役割を強く実感します。

——訪問看護に挑戦して、どのような学びがありましたか?

一番はコミュニケーションの大切さです。

中には「訪問看護は使いたくない」と思いながらご利用されている方もいて、他人が家に入ることに抵抗も感じている場合もあります。

そういった方と信頼関係を築くには、他愛もない話を交えながら少しずつ理解し合い、ニーズを捉えていくことが必要です。難しい部分ではありますが、自分なりに試行錯誤しながら、少しずつ関係を築けるようになってきたと感じています。

急性期でもたくさんのことを学びましたが、在宅では生活の中で必要な支援が想像以上に多く、利用者さんと近い距離で関わるからこそ得られる学びがあります。

——今後の抱負を教えてください。

ご利用者さまの一番身近な医療従事者として、その人に寄り添い、必要な看護を常に考えながらサポートしていきたいです。

これからも経験を重ねて、「あなたが来てくれるから安心」と思っていただける訪問看護師になれたらと思います。

——求職者の方へメッセージをお願いします。

新しい分野へのチャレンジには不安がつきものですし、「訪問看護は何でも1人で対処しなきゃいけない」というイメージを持っている方も多いと思います。私自身もそうでした。

ですが、白ゆりには困ったことがあればすぐに上司に相談でき、スタッフ同士で協力する体制が整っています。安心して訪問看護の世界に飛び込んでみてほしいです。

白ゆりリレークエスチョン:苦手を克服したことは?

「笑顔で、むすぶ、おもてなし」から考案した職員同士でむすぶリレー企画の第十弾です。今回は、桑園事業所・Iさんの質問に答えていただきます!

札幌・桑園事業所・Iさんのインタビュー:利用者さんの生活向上を目指して。理学療法士が在宅を選び、成長を続ける訳とは

——苦手だったけど克服したこと・ものはありますか?

【Iさんのコメント】
辛い物が苦手なんですけど、妻が辛いもの好きで、一緒に食べているうちに若干克服しつつあります。他の人の苦手なものや、それを克服したエピソードがあったら聞いてみたいです。

人見知りで初めて会う利用者さん相手だと緊張するんですが、仕事と割り切って訪問しています。そうやってコミュニケーションを重ねていったことで、前より人見知りが解消できたかもしれないです。

——NEXT:初回訪問で、なかなか心を開いてくれない方と信頼関係を築くコツはありますか?

話が弾まないというか、心を閉ざしているなと思う利用者さんの気持ちを和らげる、自分なりの方法があれば聞いてみたいです!

※本記事は取材時(2025年7月15日)のもので、記載情報は現在と異なる場合がございます。


白ゆりでは一緒に働く仲間を募集中です

訪問看護リハビリステーション白ゆりでは、地域医療を一緒に支える訪問看護師・理学療法士・作業療法士を随時募集しています。

  • 在宅医療の現場に興味がある
  • 自宅で療養する利用者さまの生活を支えたい
  • 主体性を持って働く仕事がしたい

など、訪問看護に興味のある方は、ぜひ職場見学会にご参加ください。皆さまのご応募をお待ちしております。

採用情報はこちら👇
訪問看護リハビリステーション白ゆり採用サイト(札幌・函館)

職場見学会の申し込みはこちら👇
職場見学会申し込みフォーム



編集部

訪看オウンドメディア編集部

訪問看護師として働く魅力をお伝えすべく、日々奔走する白ゆりのWebメディア担当。
ワークとライフに役立つ記事を中心に、訪問看護に関するさまざまな情報を発信しています。

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